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知っトク!?健康スキル

糖尿病は国民病?!誰もがすぐに出来る10の予防法(1/5)

掲載号 vol.20

糖尿病は、誰もが知っている病気。 でも、本当にどんな病気かをご存知ですか? 痛みなど自覚症状がないことから、糖尿病だと診断されていながら治療をしていない人もいるかもしれません。 糖尿病は、放っておくと怖い病気。でも、さまざまな誤解から予防・治療を放置している人が多いのが事実。 糖尿病にまつわる誤解を解くことが、健康な毎日への第一歩です!

糖尿病ほど誤解されている病気はない!

糖尿病ほど誤解されている病気はない!

世界的にも“ 爆発的” に増えている糖尿病人口。

昨年、国際糖尿病連合(糖尿病の研究とその知識の普及を目指す団体)が衝撃的な発表をしました。世界の糖尿病人口が“ 爆発的” に増え続けているのだそうです。2014年の糖尿病有病数は3億8670万人。このままだと、2035年までに5億9190万人にまで増加すると予測されています。 「日本は職場や地方公共団体が健康診断を実施していることもあり、糖尿病を発見しやすい国。それにもかかわらず糖尿病人口は増え続けています。糖尿病だと診断されても『ちょっと食べ過ぎたからかな?』『運動不足かもしれない』と軽く受け流してしまう人がとても多い。また、健康診断で正常範囲内という結果であっても、限りなく糖尿病に近い場合がありますから、注意が必要なのです」と、順天堂大学特任教授の河盛隆造先生。 早期発見ができる環境にありながら、それでも糖尿病人口が増え続ける理由は、糖尿病への誤解がまず挙げられると河盛先生。「糖尿病は誰もが知っている病気。ですが、これほど誤解されている病気はほかにないと感じています」 日本では40歳以上の男性は3人に1人、女性は4人に1人が糖尿病だと言われています。それだけ多くの人がかかる病気だからか、甘く考えてしまう人が多いようです。 「食べ物が豊富で、あらゆることが便利になり、運動量が減少した現代社会は、誰もが糖尿病になる環境にあります。ですから、自分だけは大丈夫だという考えは誤解です。そうした誤解が予防や治療を怠らせ、結果、糖尿病人口を増加させています」

誤解から、予防・治療を怠る“糖尿病放置病” に!

糖尿病は、初期であれば深刻な病気ではありません。しかし、進行すると重い合併症を引き起こすリスクが高まります。 「医療が充実した日本で、糖尿病が原因で失明する人が年間に3 千人以上もいます。壊疽(えそ)による脚の切断や、腎不全で人工透析を受けなければならなくなる人もとても多い。また、認知症やがんなどのリスクが高まることもわかっています。それらの合併症を避けるためにも、予防・治療することが大事です。糖尿病は、正しく理解すれば怖い病気ではありません。予防や治療を放置する“ 糖尿病放置病” が、一番怖いと私は考えています」 糖尿病を正しく理解することが未来の健康を作るカギ。まずは、多くの人が持つ誤解を解いていきましょう。

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