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ほっこり癒しの時間

冬に行く、おいしい地獄めぐり♪日本一の温泉地、別府の旅(1/2)

掲載号 vol.7

Vol.1

記事内容

読了時間:9分

見て、食べて個性豊かな温泉を満喫。

寒い季節になると、やはり恋しくなるのが温泉。温かいお湯につかりながら、のんびり骨休めをするひとときは、冬ならではの極楽です。

今回、そんな幸せを求めてやって来たのは大分県別府市。こちらには「別府八湯」と呼ばれる8つの温泉郷(別府、明礬(みょうばん)、観海寺(かいがんじ)、鉄輪(かんなわ)、浜脇、堀田、亀川、柴石(しばせき))があり、湧出量、源泉数ともに日本一。とにかく湯量豊富で、お湯につかるのはもちろん、さまざまにその恩恵を楽しむことができる、温泉天国なのです。

別府が“日本一の温泉地”と言われる理由を、目で見て体感できるのが観光の定番「べっぷ地獄めぐり」。“地獄”とは、地下深くから噴き出す熱湯、熱泥、噴気のことで、凄まじさのあまり、人が近寄ることもできず恐れられたことから“地獄”と呼ばれるようになったそうです。街のあちこちから湯けむりが立ち上る別府には、この“地獄”が数多くありますが、「べっぷ地獄めぐり」で見ることができるのは現在8つ。この旅では、国の名勝に指定された4つ(「海地獄」、「血の池地獄」、「龍巻地獄」、「白池地獄」)を見て回りました。それぞれ、そう遠くない場所にありながら泉質など特徴が異なっていて、自然の神秘やダイナミックさが感じられます。

また、“地獄”が多くある鉄輪地区では、それが調理にも活用されています。温泉の蒸気で食材を蒸し上げる“地獄蒸し”は湯治場としても知られる鉄輪の名物。貸間旅館と呼ばれる湯治宿には、“地獄蒸し”のための釜が備えられ、湯治客はそれで自炊をしながら長期滞在をするのだそう。今回は、宿泊せずに“地獄蒸し”を体験できる『地獄蒸し工房 鉄輪』を訪ねることにしました。「葉もの野菜は上のほうに、しっかり蒸したい芋や肉は下のほうに入れてね」とスタッフに教わりながら、ざるに並べた食材をモウモウと湯気が上がる釜の中へ。そして、蒸し上がったものからどんどん取り出し、すべて完了するまで約30分。ふっくらホクホクに蒸し上がった食材は、旨みがギュッと閉じ込められ、温泉の塩分もほんのり効いて、とても滋味深い。ほっとするようなおいしさでした。

自然の力を実感!別府名物“見る温泉”。
べっぷ地獄めぐり

1000年以上も前から、噴気、熱泥、熱湯などが噴出し、その昔は人を寄せ付けなかったという鉄輪、亀川地区。“地獄”は数多くありますが、「べっぷ地獄めぐり」で見られるのは、見ごたえのある8つ。約2時間30分で、その8か所を回ることができます。

ヘルシーな蒸し料理を自分好みの食材で。
地獄蒸し工房 鉄輪

鉄輪温泉に伝わる、“地獄蒸し”を体験できる施設。約100度の蒸気が噴き上がる釜に、食材を入れて調理します。野菜や魚などの食材はこちらで購入できるほか、近くの商店などで購入して持ち込むことも可能。食器や調味料が用意されているので、食事もできます。

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