私たちが目指すのは「薬に頼らない製薬会社」。
薬で症状の緩和や改善をはかるだけではなく、身体を作る食から本当の健康を目指したい。
そんな想いから、さまざまな食に取り組んでいます。
すべてはここからスタート!
社員のための家庭薬膳ランチ。
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すべてはここからスタート!
社員のための家庭薬膳ランチ。
本当の健康って?薬に頼らずに過ごすこと。
はじめまして。新連載の案内役を務めます、くらこです。これから、ロートがすすめているさまざまな食の取り組みについて、お伝えしていきます!
ロート製薬は「薬に頼らない製薬会社」を目指しています。もちろん、製薬会社ですから、いろいろな疾病や症状の緩和、改善のために薬はとても重要なものと考えていますが、本当に健康なら薬の出番は減るはずですよね。健やかな日々の基盤は、病気になりにくい身体を作ること。そのために、食がとても大切だと考えるようになりました。第1回目は、私たちが、食は身体と心の健康を作る! と実感した社員のためのランチのお話をしますね。
2004年、アテネ五輪が開催された年のこと。ロートとしては、肌ラボ『極潤』シリーズの大ヒットがあり、業績が急成長して社員数が一気に増えた頃。多忙な中、昼休みもコンビニのおにぎりを片手にパソコンに向かうなど、食生活の偏りが目立ち、いざというときに十分なパワーが出ない人も現れて……。健康を提供する会社なのにこれでいいの? まず、自分たちが元気になろう! と思うように。社員ひとり一人が健康でイキイキと働くことが、健康な社会を作ると考えたのです。
心地よい空間とオリジナルの薬膳で社員を元気に!
そして、社員の健康を考えるプロジェクトが発足。まず取り組んだのが食に対する意識を変えることです。元気のためには、食べ過ぎない、偏らない、そして、旬の食材を食べること。これを叶える食事として、中国伝統医学に基づく料理で、健康維持や体質改善につながる薬膳に着目しました。薬膳の提供を食への意識改善のきっかけにしたい、と大阪本社の福利厚生施設『スマートキャンプ』で薬膳ランチを始めました。
家庭でも作れるよう、身近な食材で、なるべく簡単にできる家庭薬膳を開発しました。国際薬膳師・堀実佐子氏監修のマクロビオティックも取り入れたロートオリジナルのレシピ。身体によいことはもちろん、おいしく、見た目も美しいメニューが週替わりで登場します。一般の社員食堂より価格は高めですが、一度訪れた社員の多くが頻繁に訪れるようになりました。
食事をするときの環境も大事にしていて、庭に面した『スマートキャンプ』の1階は、自然光と庭の緑が心地よい空間です。リピーターとなった社員は、ここで仲間と会話を楽しみながら薬膳を食すことでデスクで慌てておにぎりを食べるより、「食と健康」を意識するように。豊かなランチタイムに笑顔があふれるようになりました。薬膳師、栄養士を含む調理スタッフがすべて一から手作りするため、薬膳ランチは数量限定。月末に翌月分の予約を受け付けますが、人気メニューの日はすぐにいっぱいになる状態が、ずっと続いています。
さまざまな食事業で日本の健康寿命を伸ばしたい。
『スマートキャンプ』では、いつもレシピや食材の効能などをまとめたプリントを設置。オープンから15年が経ち、最初は興味を持つ社員が少なかったけれど、次第に持ち帰られるようになり、家庭で同じ料理を作ろうとする人が増えました。私も気に入った料理を作りましたが意外に簡単でしたよ!毎週通い、食材に詳しくなった人もいます。薬膳を通して、食は身体と心を変化させることを多くの社員が実感したようです。あのとき、本気で食の改善を目指した私たちは、薬膳をきっかけに食の重要性を強く感じました。その後、日本をより健康にするべくさまざまな「食」に挑戦するように。次回から、その取り組みを紹介しますね。
そうそう、東京には一般の方でもロート製薬オリジナル薬膳ランチを楽しんでいただけるカフェがあるんですよ。ぜひお立ち寄りください!