Vol.4
病気の予防や改善を目指す薬膳。
お家でできるレシピをご紹介します。
夏の疲れを癒し、秋の乾燥から身を守るご膳を紹介します。
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夏の疲れを癒し、秋の乾燥から身を守るご膳を紹介します。
中国最古の薬学書『神農本草経(ほんぞうぎょう)』に名が記され、医薬の神様と呼ばれている神農皇帝。毎年11月23日には、大阪・少彦名神社と東京・湯島聖堂で神農皇帝を祀る神農祭が行われます。神農祭が開催させるのは、秋も深く、体調を崩しやすくなる頃。自然の恵みを取り入れて、夏の疲れを癒し、秋の乾燥から身を守りましょう。
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秋の萩の花を模したご飯で、夏の疲れが回復!
萩ご飯材料(4人分) (A) 白米…2カップ
小豆…30g
緑豆…25g塩…小さじ1/2
酒…小さじ2
濃口醤油…小さじ2
昆布…5cm作り方
① 小豆は一晩、緑豆は2~3時間、水に浸ける。それぞれ下茹でをしておく。
② 白米を洗う。
③ 炊飯器に②と(A)を加え、水を炊飯器規定の水分量より少し多めに入れる。
④ ③に①をのせて炊く。
調理のPoint 緑豆は長く水に浸け過ぎないように。
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低カロリーで食物繊維の多いきのこ。老化予防にも!
きのこの味噌汁材料(4人分) しめじ…1パック
えのき…1袋
玉ねぎ…1/2個
万能ねぎ…適量柚子こしょう…適量
だし汁…1000cc
合わせ味噌…70g作り方
① しめじは小房に分け、えのきは半分に切り、玉ねぎは薄切りにする。
② 鍋にだし汁と①の玉ねぎを加えて煮立たせる 。玉ねぎに火が通ったら、①のしめじ、えのきを加えて火を通す。
③ ②に合わせ味噌を溶き入れ、味を調える。
④ お椀に③を注ぎ入れ、小口切りにした万能ねぎを散らし、柚子こしょうをのせる。
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白身魚や豆腐など、体内機能を高める食材で乾燥対策。
白身魚のけんちん蒸し材料(4人分) 飾り用 (A) 白身魚…4切れ
酒…少々
塩…少々
木綿豆腐…2/3丁
蓮根…150g
椎茸…3 枚
人参…20g
三つ葉…1/4束
水溶き片栗粉…適量人参…適量
柚子皮…適量酒…75cc
塩…小さじ1/2
(B)
だし汁(鰹)…150cc
酒…小さじ2
薄口醤油…小さじ2
みりん…小さじ2
塩…適量作り方
① 白身魚は塩・酒を振ってしばらく置く。
② 木綿豆腐は水切りをする。蓮根は5分ほど茹で、40gはみじん切りに、残りはすりおろす。椎茸、人参はみじん切りにする。
③ ②と(A)をよく混ぜ合わせ、4等分に分けておく。
④ ①の水分をよく拭き取り、上に③をのせて10分ほど蒸す。
⑤ 鍋に(B)を合わせてひと煮立ちさせ、味を調える。水溶き片栗粉でとろみを付け、1cmに切った三つ葉を加える。
⑥ 飾り用の人参は皮をむいて8mm幅の輪切りにし、柔らかく塩茹でする。
⑦ ④を器に盛り、⑤をかける。⑥を添え、松葉切りにした柚子皮をあしらう。
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気力を補う組み合わせで、疲れやすい人に◎。便秘予防にも。
さつまいもと干しぶどうのサラダ材料(4人分) さつまいも…1/2 本
玉ねぎ…1/4 個
干しぶどう…20g
マヨネーズ…40g白ワイン…大さじ1/2
塩…少々
こしょう…少々作り方
① さつまいもを皮付きのまま、太めのいちょう切りにして蒸す。玉ねぎは薄切りにして水にさらす。干しぶどうは白ワインにしばらく漬け、取り出しておく。漬け汁は捨てずに置いておく。
② マヨネーズと①の干しぶどうの漬け汁を合わせ、よく混ぜる。
③ ①と②を和えて、塩・こしょうで味を調える。
④ ①の干しぶどうをきざみ、③の上にのせる。
調理のPoint さつまいもは大きく切り過ぎないように。
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秋に症状の出やすい咳や痰を鎮めるメニュー。
柿なます材料(4人分) (A) 柿…1個
大根…120g
椎茸…2枚
三つ葉…適量白練り胡麻…大さじ1
柚子果汁…大さじ1
酢…大さじ1
甜菜糖…大さじ1
塩…小さじ1/2作り方
① 柿は皮をむいて短冊切りにする。大根も皮をむいて短冊切りにし、塩少々(材料外)を振ってしんなりさせる。椎茸は焼いて細切りにする。
② (A)を合わせて味を調え、①と和える。
③ ②を器に盛り付け、みじん切りにした三つ葉を散らす。
調理のPoint 美しく見せるために柿と大根の大きさをそろえましょう。