Vol.9
美と健康のために正しいと思うこと。
その常識を徹底検証していきます。
良質なタンパク質で、免疫力・基礎代謝UP!
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良質なタンパク質で、免疫力・基礎代謝UP!
コレステロールが多い!?知っておきたい卵の事実。
調理が手軽でおいしく、さまざまな料理に欠かせない卵。たくさん食べたいけど、「コレステロールが多い」と気にする人も多いのでは?そんな卵の本当の力に迫ります。
良質なタンパク質で、免疫力・基礎代謝UP!
卵は“完全栄養食品”と言われるほど、身体に必要な栄養が豊富に含まれています。しかし、コレステロールの摂り過ぎを心配する人も多いのではないでしょうか。
「含有量は多めですが、卵のコレステロールは人間にとってとても大切な成分。細胞膜やホルモンの原料になっているんです。また、良質な栄養素や成分がたくさん含まれています。遺伝的に高コレステロール血症のある人を除いては、コレステロールを気にせず、身体へのよい影響に注目しましょう」と、東京海洋大学の矢澤一良先生。
卵黄からはコレステロール値を下げるレシチン、動脈硬化を予防するDHAなどの必須脂肪酸、ミネラル、それにビタミンも豊富で、抗酸化成分のビタミンEやβ-カロテンなど、さまざまな栄養、卵白からは高品質のタンパク質が摂取できます。実はこのタンパク質がとても優れもので、体内で合成できない必須アミノ酸から作られているんです。
「タンパク質が増えると免疫力が高まります。また、基礎代謝も増えるので、生活習慣病の予防にもつながるんですよ。アミノ酸バランスがいい卵は最良のタンパク源。1日に1個食べるだけでも、日本人が不足しがちなタンパク質を効率的に補ってくれます」
このように、とても身近な存在の卵は、私たちの健康を日々支えてくれています。次ページでは、より効果的に取り入れられるよう、卵に関する疑問をお聞きしました。