水虫にまつわる 疑問Q&A
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水虫にまつわる 疑問Q&A
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白癬菌は温度15度以上、湿度70%以上になると増殖しやすくなります。靴の中はまさにその状態。革靴を長時間はくビジネスマンに水虫が多いことから、水虫=男性というイメージが定着したのでしょう。当然、女性も長時間靴をはいていれば白癬菌が増殖しやすくなります。水虫に性別は関係ありません。
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そうとは言えません。水虫に感染した人で、かゆみがある人は、わずか10%ほど。自覚症状のないことも多く、水虫だと気づいていない人のほうが圧倒的に多いのが実情です。かかとがカサカサしている、足の裏の角質が全体的に厚いなどの症状は、まれに角質増殖型水虫の場合もあります。
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もちろん可能です。24時間以内に、付着した白癬菌を落とせばいいのです。温泉やジムから帰るときにサンダルを履けば、足は乾燥しやすい状態になるため、自然と白癬菌は落ちやすくなります。靴下や靴を履く場合は、しっかり水気を拭き取り、乾燥させてからにしましょう。
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なでるように洗うだけで白癬菌は落とせます。ただ、足の指の間など洗い残しがないようていねいに洗いましょう。またナイロンタオルなどでゴシゴシ洗うのはよくありません。角質に傷がつき、かえって水虫にかかりやすくなります。
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水虫は、自然に治ることはありません。ヒトの身体には、炎症を起こして菌などの外敵を排除しようとする力(防御機構)がありますが、水虫は別。足裏は角質が厚いため、その力がうまく働かないのです。放っておくと爪にも白癬菌が伝染し、爪水虫になる可能性が高くなります。これは、爪が厚くなったり、黄色く濁ったりするもので、高齢者によく見られます。老化によって起こるものだと思われていますが、実は水虫を放置したことが原因だと言えます。そうなる前に治療しましょう。
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かゆみや水疱がある、かかとがガサガサしているといった症状は水虫の可能性がありますから、皮膚科の受診を。また、少し皮がめくれているだけでも受診したほうがいいでしょう。夏になると毎年皮むけが起こる場合は水虫の可能性が高いと言えます。放置せずに治療を。角層に白癬菌がいるかどうかを、顕微鏡で確認してもらいましょう。
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クリームやローション、スプレーなど、使いやすさで選んでかまいません。ただ、亀裂があったり、じゅくじゅくした水虫の場合、ローションやスプレーなど液剤タイプだとかぶれることも多くあります。その場合はクリームタイプをお勧めします。
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2週間ほどでかゆみはかなり改善されます。しかしここで薬をストップしてしまうのはよくありません。角層に白癬菌が残っていることが多く、再発も考えられますから、症状がなくなっても1か月は薬の塗布を続けましょう。また、薬は患部だけでなく足裏全体から指の間までまんべんなく塗るのが正解。正しい塗布方法で、きちんと治療しましょう。