Vol.3
元気をくれたり、やさしくなれたり。
心に作用するお花の秘密をご紹介します。
気持ちに変化を与えてくれる“形”
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気持ちに変化を与えてくれる“形”
お花の形は、その特徴で大きく4つに分かれ、それぞれが心の状態や気持ちに作用してくれます。異なる形を組み合わせると、より豊かな気持ちにしてくれますよ。
気持ちに変化を与えてくれる“形”
お花の形をじっくり見たことはありますか？ 色や香りが似ていても、花びらや茎の形も含めた花全体の容姿によって受ける印象は違いますよね。第三回目は、お花を選ぶ際に色や香りと同じくらい大切な“形”について、ご紹介します。
自然が生み出した大きな魅力のひとつが、お花の形です。それが私たちの気持ちにいろいろと作用してくれます。では、どんな形がどんな風に作用してくれるのでしょうか？
例えば全体がスリムで花が茎に沿って咲く端麗な容姿のものは気持ちを落ち着かせてくれますし、大きくて丸い花の華やかさは元気を与えてくれます。このように、お花の形が違うと気持ちも変わってくるのです。
また、これらのお花を飾る空間や器も重要です。お花の形がより引き立つ飾り方で、形が持つ魅力を最大限感じられるようにしましょう。
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存在感が際立つ
フォームフラワーランやユリの花など、大きくて個性的、そしてはっきりとした形のお花は、とても存在感があります。見た目の華やかさで、飾ると気持ちを明るくしてくれますよ。
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容姿端麗なラインフラワーストックやりんどうなど、一本の茎に沿って花が並んで咲いているもの。高さのあるものや横に広がっているものがありますが、これらを飾った空間は、スラリとした容姿が心をリラックスさせてくれます。
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ふんわり広がる
フィラーフラワーカスミソウやスターチスなど、一本の茎から枝分かれして小花をたくさんつけるお花は、ふんわりと広がる様子がやさしい気持ちにしてくれます。色や大きさが異なる種類の花と一緒に飾ると、互いに引き立て合ってより美しいですね。
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一輪だけでも華やぐ
マスフラワーバラやガーベラのように、花弁が集まってひとつの花になっているものは、丸い形が花そのものを空間の主役にします。気持ちを元気にしてくれるだけでなく、開放的な気分にもしてくれる花です。
今野亮平先生
こんの りょうへい
株式会社ベル・フルール 専務取締役 フラワーデザイナー
豊富な海外経験から受けた感性とアメリカで学んだグラフィックデザインを基礎に、生花で日本一の評価を受けた緻密な構成と自然美を表現。色使いにも独自の世界観を持つ。東京・銀座に直営ショップ・スクールを構える。
