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ふふふなコラム

女性の尿漏れ対策に。安心で快適な尿漏れパッドの選び方

掲載号 vol.58

暮らしの処方せんVol1

病院に行くほどではないけれど、「何とかしたい!」困りごとに、薬剤師の小原先生が、役立つアイテムやアイデアをご提案します!

教えて薬剤師さん
お答えします

記事内容

読了時間:分

一度使うと違いがわかる、尿漏れパッドの心地よさ。

病院に行くほどではないけれど何とかしたいお悩みに、お答えする本連載。第1回は、メッセージを寄せてくださった、みなみさんのお悩み“尿漏れ” についてお答えします。尿漏れは、40代以上の多くの女性が抱えるお悩みです。

ご相談者のみなみさんは、くしゃみや咳をしたときに少量漏れてしまうとのこと。お腹に力が入ったときに起こる尿漏れは【腹圧性尿失禁】といい、出産や閉経をきっかけに膀胱を支える骨盤底の筋肉が弱くなることで起こりやすくなります。みなみさんと同じように、生理用ナプキンで代用している人は多いようですが、やはり、尿漏れパッドの使用をおすすめします。生理用ナプキンは、粘り気のある血液に特化した吸収体が使われているので、尿の吸収には向いていないのです。特有のアンモニア臭が残ってしまうこともあります。一方、尿漏れパッドに使われている吸収体は、さらさらとした尿専用のもの。水分を吸い込むとすぐにゼリー状に固まって、表面がさらっとします。一度使ってみると、その違いが実感できると思いますよ。

漏れても大丈夫!毎日を楽しく過ごすお守りに。

尿漏れパッドは介護用というイメージがあるかもしれませんが、最近はちょこっと漏れに悩む中高年女性に向けた、さまざまなデザイン・タイプがあります。吸水量も、ごく微量(3㏄、5㏄)から、少・中量(10㏄、20㏄など)、長時間安心なもの(100㏄以上)まで実に幅広く用意されています。ただ、初めて買う場合は、どれを選んでいいか迷ってしまうかもしれませんね。漏れる量を量ることはできませんが、その尿漏れパッドがどれくらいの水分を吸収するのか、目で見てみると選ぶときの参考になるかもしれません。調理に使う計量スプーンや計量カップを使って、お水の量を見てみるという方法があります。例えば、小さじは1杯5㏄。大さじは1杯15㏄。コップにその水を入れて見てみましょう。みなみさんのように、ちょこっと漏れるくらいであれば、微量・少量のものでもよいかもしれません。それではちょっと足りないかなという場合や、仕事中や外出でなかなかトイレに行けない場合は、それより多めの吸水量を選ぶと安心ですよ。

尿漏れが気になると、何となく出不精になったり、おでかけや旅行が楽しめなくなりがちですが、 うっかり漏れても大丈夫!そんな大らかで前向きな気持ちになれるお守りとしても、尿漏れパッドをぜひ活用してくださいね。

吸水量は幅広くあります!
ライナータイプ
微量~少量には、ライナータイプ

吸水量は3cc~10㏄くらい。ちょこっと漏れるとき、こまめに取り換えられる人に向きます。

ナプキンタイプ
少量~多いときは、ナプキンタイプ

吸水量は10㏄~200㏄くらい。多いとき、トイレになかなか行けない人に向きます。

とってもコンパクト
コンパクト

尿漏れパッドは大きいものというイメージがあるかもしれませんが、コンパクトなものがほとんど。おりものシートや生理ナプキンと同様、ポーチの中に納まります。

お水の量を見てみる。それが、吸水量を選ぶヒントに。
吸水量

尿漏れパッドは大きいものというイメージがあるかもしれませんが、コンパクトなものがほとんど。おりものシートや生理ナプキンと同様、ポーチの中に納まります。

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この先生に聞きました!

小原 道子 先生

小原 道子 先生

おばら みちこ

帝京平成大学 薬学部 薬学科 教授

東北薬科大学(現:東北医科薬科大学)薬学部 薬学科卒業。仙台赤十字病院薬剤部、ウエルシア関東株式会社(現:ウエルシア薬局)などを経て、2020年に岐阜薬科大学にて博士「薬学」学位取得。21年より現職。著書に『地域包括ケア タネの蒔き方・育て方』(評言社MIL新書)がある。ラジオNIKKEI『ビタミン・ラジオ』のパーソナリティを務める

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