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いきいき(^^)運動習慣

筋肉は“年に1%減少”!?中高年から始めたい、続けるための“貯筋”トレ(4/4)

掲載号 vol.57

脱・三日坊主。継続にはコツがある

成果の実感が、貯筋継続の秘訣!

すでに貯筋をしている筆者ですが、それまで筋トレが苦手で、どうしても長続きしませんでした。筋肉が健康維持に不可欠であることは理解していても「でも、できない」のです。将来自分がどうなりたいか、イメージを明確に持てていなかったこともありますが、楽しくないと感じていたことも理由。筋トレを継続できている今、思うのは「“成果がわからない”から“楽しくない”と感じたんだな」ということ。以前は、自宅でひとり筋トレに取り組んでいましたが、今はフィットネスジムに通い、トレーナーの指導のもと筋トレに参加しています。成果がわかりやすくなり、次第に楽しいと思えるようになりました。

「自宅でのトレーニングはいつでも気軽にできるよさがありますが、指導者がいないので、成果がわかりにくくなってしまいます。ただ、ひとりでも身体の変化を確認する方法はあります。筋トレを始める前に、まず自分の身体で気になる部分を挙げておくのです。例えば歩く速度が遅くなった、階段を上るときに息が切れる、家の中でつまずきやすいなどです。筋トレの成果は通常2~3週間で現れますから、週に3回を2週間続けて、6回やってみたところで、気になる部分がどうなったか確認してみてください。改善が感じられれば、それが継続のモチベーションにもなるでしょう」

継続できない原因のひとつに、忙しさもあるはずです。実は先生も多忙がゆえに、筋トレをできなくなった時期があったそうです。

「とにかく毎日忙しい。午前中は予定がないからジムに行こうと思っていても、急に打ち合わせが入るなどして、結果、ジムに行けなくなる日々が続きました。それではいけない、と、予約制のパーソナルジムに行くことにしました。当日のキャンセルは料金の払い戻しがないため、絶対に行くぞ、という気持ちになります。私の場合は、いつでも行けるジムよりも、定められた時間に行くジムのほうが合っていたんですね。仕事よりもトレーニングを優先する方法を見つけられたのが、継続のカギだったと思います」

違うと思えば、別を当たる。自分に合った方法を探す!

それぞれの生活スタイルや性格から、自分にぴったりな貯筋の方法を見つけることも大切。継続できない理由に向き合うことも、貯筋に必要だと言えます。

「ひとりでトレーニングをするのが難しい人は、ジムに通うほうが向いているかもしれません。お金はかかりますが、自分への投資だと考えるとやる気も出るでしょう。そこで仲間ができれば、一緒にがんばろうという気持ちにもなれるはずです。貯筋のやり方は人それぞれ。試してみて、ちょっと違うと感じたら、別の方法を探してみる。続けられる方法を見つけてください」

増やせなくても、減らさないようにしよう。筆者はそんな気持ちで貯筋を続けています。その効果か体力も維持でき、体調がいいと感じています。やはり20代のときとは違いますが、50代でこれなら上出来だと思っています。10年後も、20年後も、30年後も。その時どきの自分がベストなパフォーマンスを発揮できるよう、貯筋を続けていきましょう!

貯筋を始めるヒントに!
継続している人たちの声
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この先生に聞きました!

久野 譜也 先生

久野 譜也 先生

くの しんや

筑波大学 人間総合科学学術院 教授
スポーツウエルネス学学位プログラム リーダー
スマートウエルネスシティ政策開発研究センター
センター長

筑波大学 体育専門学群卒業。筑波大学大学院 博士課程医学研究科修了。東京大学 大学院助手、筑波大学 先端学際領域研究センター講師などを経て筑波大学 人間総合科学学術院 教授。2002年に、健康増進事業を推進する筑波大学発ベンチャー、つくばウエルネスリサーチを設立。『筋トレスイッチ するかしないかが人生の分かれ道』(草思社)など、多数の著書がある

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