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知っトク!?健康スキル

筋肉だけじゃない!“つまずきやすい”のもうひとつの原因【転倒予防】(3/3)

掲載号 vol.49

記事内容

読了時間:11分

脳と身体をフィットさせることが鍵!あらゆる感覚を研ぎ澄まそう!

必要なのは、筋トレだけじゃない!

年齢を重ねても、脳と身体をフィットさせ、イメージ通りに身体を動かすことはできると先生。「つまずいたり、何かにぶつかったりという小さな失敗もまた、脳内モデルと実際の身体とのズレによるものだと言えます。コロナ禍にある今、感覚を使うことが難しくなっています。身体の情報を脳に伝えにくい状態ですから、短い期間でもズレは起こりやすくなっています。筋力は落ちても、脳と身体をフィットさせれば、どのように身体を使えばいいか、脳が正しい処理・指令をできるはず」

必要なのは、筋トレだけではないということです。

見る、聞く、嗅ぐ、触る、味わうという五感を刺激することです。変化に乏しい生活に慣れてしまうことなく、感覚を磨く時間を作ってみましょう」

“できなくなった”を減らせれば、好きなことをもっと、ずっと楽しめるはずです。

長田先生がアドバイス!
感覚の磨き方

甲状腺ホルモンによる不調が疑われる場合、受診するのは内分泌科になります。甲状腺の専門医がいる病院がよりよいと言えます。内分泌科では、左のような検査内容で、診察していきます。

深呼吸をする

「息を吸い込み、お腹や胸がふくらんだことを感じたら、ゆっくり息を吐いていきましょう。深呼吸は身体の中の感覚を使うことができる、とても簡単な方法です。感情を安定させることにも役立ちます。呼吸と瞑想、姿勢を組み合わせるヨガもよいでしょう。ココロと身体のつながりを感じられるようになります」

自然あふれる場所へ行く

「現代の生活は、温度も一定、聞こえてくる音もにおいも一定になりがちです。特にコロナ禍で家にいる時間が長くなると、いっそう変化に乏しくなり、五感にゆらぎが生まれません。五感を刺激するために、時には山や渓谷など自然の中に出かけてみましょう。豊かな景色を眺め、風の音を聞き、土のにおいを嗅ぐ、草花に触れる、その土地のものを味わう……といった体験で、感覚を育みましょう」

いつもと違うことをする

「新しいことにチャレンジするのも、感覚を磨くよい方法。ランニングや散歩のコースを変えてみたり、使ったことのない食材を試してみたり、あまり読まなかったジャンルの本を読んでみたり。いつもと違う体験によって感覚が刺激されます」

いつもと違うことをする 続けることも大事

「初めてのスポーツに挑戦したり、長くやっていなかったスポーツを再開すると身体が上手く動かず、やる気が薄れてしまうもの。脳が古い記憶をもとに予測をしていますから、上手くいかないのは珍しいことではありません。もうできない、とあきらめず、根気強く練習を重ねていきましょう。身体の感覚が脳に伝われば、やがて上手くできるようになります」

続けることも大事
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この先生に聞きました!

長田夏哉 先生

長田夏哉 先生

おさだ なつや

田園調布 長田整形外科 院長

日本医科大学卒業後、慶應義塾大学 整形外科学教室入局。慶應義塾大学病院、済生会神奈川県病院、川崎市立井田病院などでの勤務を経て、2005年より現職。日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター。著書に『体の不調は「脳疲労」が原因だった』(青春出版社)などがある

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