健康診断の血糖値測定「私は大丈夫」と感じている人も要注意!健康診断を行うのは主に空腹時ですが、血糖値は食後に急上昇しているかもしれません。しかも、食後の高血糖を放置すると、健康を損なう恐れもあります。
血糖値が食後に急上昇!?上昇を抑える食べ物とは?
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血糖値が食後に急上昇!?上昇を抑える食べ物とは?
似た食品なのに、血糖値の上昇が大違い!
血糖値を急激に上げる食品と上げにくい食品があります。その目安となるのがGI値※。同じグラム数の炭水化物を摂ったとき、食後の血糖値がどれくらい上がるかを示す値です。
※GIとはグリセミック・インデックス(Glycemic Index)の略で、同じグラム数の炭水化物を摂ったとき、食後の血糖値がどれくらい上がるかを示す値。
例えば、そば、うどん、白ご飯を食べて血糖値の上昇を比べてみたら、最も上がりにくいのはそば、次はうどん、最も上がるのは白ご飯という結果が。また人参やじゃがいもは血糖値が上がりやすく、ほうれん草やキャベツは上がりにくいなど、野菜の中でも差があります。
ただし、データばかりを気にしすぎないように
糖化に関する研究や著書で知られる久留米大学教授の山岸昌一先生いわく「GI値ばかりを常に意識して食べる必要はありません。3回に1回ぐらいGI値を意識して、食事を選ぶといいでしょう。朝はパン、夜にお寿司を食べる予定なら昼はそばにする、というようなバランス感覚を育んでください。1週間単位でバランスを考えてもいいですね。がんばり過ぎずに続けることが大切ですよ」
健康のために、食事のバランスを考えて、血糖値が大きく上がり過ぎない食生活を心がけましょう!
山岸昌一 先生
やまぎし しょういち
久留米大学医学部 教授
医学博士。1963年生まれ。金沢大学医学部卒業。金沢大学医学部講師、ニューヨークのアルバート・アインシュタイン医科大学研究員などを経て、現職。循環器・糖尿病の専門医として診療に携わる一方で、テレビ、ラジオ番組にも出演。著書は『老けたくなければファーストフードを食べるな 老化物質AGEの正体』(PHP新書)ほか多数