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肌で糖化度をセルフチェック!山岸昌一先生が教える糖化の原因と対策(3/6)

掲載号 vol.12

糖化を加速させるふたつの原因とは?

糖化の進み具合は人によって違い、その個人差が、老化や肌コンディションに大きく影響しています。では、いったいなぜ差が出るのでしょうか。その謎を解くためには、原因となっているふたつの食生活を理解することが大切。しっかり理解して、対策につなげましょう。

[体内で起こる反応] 高血糖が続く。

血糖値という言葉をご存知ですか? AGEsの溜まり具合は、血糖値と大きな関係があるのです。

血糖値とは血液中に含まれる“糖分(ブドウ糖)”の量のこと。下のグラフを見ると、食事で血糖値は上昇しますが、食後は身体の活動エネルギーとして糖質が消費され、少しずつ下がっていくのがわかりますね。

血糖値は食事のたびに、こんな風に曲線を描くのが一般的。ところが食べる内容によっては血糖値が大幅に上昇したまま、なかなか下がらない状態が続いてしまいます。

山岸先生いわく「血糖値が高く上がれば上がるほど、要注意。体内に糖質が多過ぎる状態が続くため、AGEsが発生する可能性が高くなるのです。また、血糖値がだらだらと下がり切らないのも危険です」。

血糖値が上がる原因となるのは食事だけではありません。カフェに入ってケーキセットを楽しんだら、血糖値は急上昇。スナック菓子をつまんだだけでも上昇してしまいます。

何げなく口にするジュースも同じこと。清涼飲料水には一般的に、10%程度の糖質が含まれています。つまり、よく手にする500㎖の清涼飲料水なら、何と角砂糖約16個分!

キレイの敵・AGEsが溜まらないようにするには、毎日の食生活に気をつけて、高血糖が続かないようにする必要がありそうです。

[体外から摂取する] AGEsが多い。

AGEsが私たちの体内で作られているという話は、それだけでも十分に衝撃。ところが実は、まだ続きがあります。驚くべきことに、食品そのものにもAGEsが大量に含まれているのです。私たちは身体に悪影響のあるAGEsを食べて、体内に溜めてしまっているというわけです。

AGEsの含有量は食品によってさまざま。食材の種類で比べると、肉類に含まれる量が最も多く、魚類がそれに続き、野菜や果物は少なめです。

また同じ食材でも、調理方法でAGEsの量が大きく変わります。一般的に、茹でる・蒸すといった水を使う調理では、AGEsの量が抑えられるという傾向があります。AGEsは高温での調理が長く続くほど増えるため、100℃までしか上がらない水を使う調理の方が少ないというわけです。

たとえば鶏肉を使った料理では、水炊きにした場合のAGEs含有量を1とすれば、フライパンで焼くとその約5倍、から揚げなら約10倍と、数値がどんどん上がっていきます。

また、注意したいのが電子レンジによる温め直しです。高温での調理となるため1回の使用でもAGEsが増加します。さらに何度も温め直すと、そのたびにAGEsの量が増え、身体を老化させる原因になっています。毎日のことだけに、怖いですね。今日から少しずつでも確実に対策していきましょう。

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