冬眠状態から目覚める5つのキーワード。
読了時間:7分
日光と仲良くなるために!
冬眠状態から目覚める5つのキーワード。
朝の対策&眠り方で冬を元気に過ごす。
光を意識する生活とは、具体的にどうすればいいのでしょう?
「大切なのは、光をとり入れるタイミングです」と内山先生。
冬は日の長さが短く、例えば東京では、冬至の日の長さは夏至に比べて約5時間も短くなります。足りなくなった光を補うためにも、冬は朝、夕方、休日の日光を意識したほうがいい、と内山先生は言います。しかし私たちの生活を振り返ってみると、夕方や休日の行動はバラバラです。
そこで、リズムを一定にしやすい朝に重点を置いて、日光を意識するようにしてみましょう。また、朝を大切にするためには眠りにも着目を。これで身体を冬眠状態から目覚めさせ、冬も元気に過ごしましょう!
-
朝の光
朝起きたらすぐに部屋のカーテンを開け、日光を感じましょう。曇りや雨の日でも、網膜の光センサーには十分な光が届きます。なかなか起きられない人も、がんばってこれを2週間程度続けると改善してきます。
-
夕方の光
日の長さが短い冬は、日光を感じる時間を長くすることも大切です。夕方のまだ明るい時間帯にベランダや明るい窓辺へ行き、日光を感じるようにしましょう。
-
休日の光
ゆっくり寝ていたい休日ですが、できるだけ同じ時間に起きましょう。朝を一定に保つことで、生活のリズムが整いやすくなります。その上で公園や自然の中に出かけ、屋外で光を感じながら過ごしましょう。
-
自然な眠り
毎日決まった時間に寝ようとすると、かえって眠れなくなることもあります。私たちの身体は脳が疲れると眠くなり、脳を最も疲れさせるのは運動です。身体を動かすなど日中をアクティブに過ごすことで、自然に眠くなってきます。
-
ぬるめの入浴
人は身体の内部の温度(深部体温)が下がるときに眠くなります。つまり、よい眠りのためには寝る前に少し身体を温めることが効果的。40℃前後のぬるめのお湯に浸かったり足湯で軽く温めれば、身体の表面から熱が逃げ、深部体温が下がりやすくなります。
- ヨーロッパの冬は昼の長さがとても短いことで知られています。特に北欧では一日中太陽が昇らない期間もあるほど日照不足が顕著で、冬に気持ちが沈んだままになる「冬季うつ」と呼ばれる症状に悩む人も少なくありません。この症状の改善には太陽光に匹敵する明るさの光を利用した光治療器が有効で、職場や公共施設にも導入されています。また、インテリアを明るくしたり、クリスマスを盛大に祝って楽しく過ごすことも、昼が短い北欧の冬ならではの工夫です。気分が沈みがちな冬を乗り切るこういった暮らし方のヒントは、私たちにも参考になりそうです。