Vol.10
思わず笑顔になる!
日本の旅をご紹介します。
全身で春を感じられる“海の上を行く”自転車道。
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全身で春を感じられる“海の上を行く”自転車道。
新しい季節の到来は、いつだって気分を一新させてくれます。芽吹きの春ならなおのこと。分厚いコートを脱げば心まで軽くなり、「どこかへ出かけたい」、「何か始めてみたい」という前向きな気持ちが湧き起こります。
そして、そんな春の旅にぴったりなのが“海峡を横断する自転車道”。しまなみ海道にあるその道は、熱心なサイクリストならずとも十分に魅力的。瀬戸内の風景を楽しみながら軽快に自転車を走らせる人々の姿が目に浮かびます。
今治・尾道間にある大島、伯方島、大三島、生口島、因島、向島の各島を7つの橋でつないだ、しまなみ海道。自転車推奨ロードを示すブルーラインが地面に引かれるなどサイクリングコースが整備され、誰でも簡単かつ安全に自転車走行を楽しめるよう工夫されています。また、レンタサイクルも充実しており、コース上に多数存在するレンタサイクルターミナルのどこでもレンタル&返却(乗り捨て)が可能。つまり、全長70㎞に及ぶコースをどう走るかは自分次第。時間の都合や体力に合わせて好きにコースを組めるのです。
今治 (いまばり)
しまなみ海道の四国側発着点。今回の旅はここからスタート。
しまなみサイクリングの愛媛側玄関口。
サンライズ糸山
サイクリングターミナルとして、約400台のレンタサイクルを用意。いわゆる"ママチャリ"タイプのものから、ロードサイクル、MTB、ふたり乗りのタンデム自転車にいたるまで、種類も豊富。出発前にはスタッフがきちんとメンテナンス&サドルの高さ調整などをしてくれます。
今治市砂場町2-8-1 ☎0898-41-3196
営業時間/8:00~17:00(4~9月/8:00~20:00)無休
約4㎞の"海の上の道"を爽快走行!
来島海峡大橋 (くるしまかいきょうおおはし)
3つの吊り橋で構成された世界初の3連吊り橋。今治と大島を結ぶ4㎞を超える全長は、しまなみ海道最長。車道と自転車道は完全に区分されており、初心者でも安心して走行できます。所々で自転車を脇に寄せ、そこから望む絶景を堪能するのもよいでしょう。
大島 (おおしま)
島の中央を自転車道が横断。アップダウンに富み、走りごたえ満点。
がんばって立ち寄りたい絶景スポット。
亀老山展望公園 (きろうさんてんぼうこうえん)
亀老山頂にある瀬戸内海国立公園。景観を損なわないよう外側からは見えない造りになったその展望台は、日本を代表する建築家のひとり、隈 研吾氏が手がけたもの。サイクリング初心者にはややハードな道のりながら、眺めのよさはしまなみ海道随一です。
今治市吉海町南浦487-4 ☎0897-84-2111(今治市役所吉海支所産業建設課)見学自由 無休 入園無料 来島海峡大橋出口より約6km
眺めも味も大満足のおいしい寄り道。
食堂 みつばち
海沿いを走ると見えてくる水色の外壁が目印。おしゃれで居心地のよいお店は、大島を訪れる旅行客にとって、必須の立ち寄りスポットに。テラス席で海を眺めながら、地元の漁師さんから直接仕入れる旬の魚を使ったランチをいただけば、英気満タンです。
今治市吉海町仁江1876-1 ☎0897-84-3571
営業時間/11:00~17:00(ランチ/14:30ラストオーダー) 火・水曜定休
「今日のお魚ランチ」¥1,000 来島海峡大橋出口より約12km
能島 (のしま)
年に2日間だけ上陸できる桜の島
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大島北東の沖合に浮かぶ能島は、超レアな花見スポット。桜の開花時期に合わせて年に2日間だけの桜祭りが催され、普段は渡れない島へ船が運行します。今年の開催日は問い合わせを。
☎0897-86-2500(今治市宮窪支所産業建設課)