冬の病気を予防し、冷え性を改善する、お手軽レシピ。
その日の身体の調子で選んでみて！
中医学では、身体の機能を正常に動かすためのエネルギー（正気）を補うことを“免疫力アップ”と言います。このエネルギーが不足すると病気にかかりやすくなるため、免疫力を高めて予防しましょう。また冬場に起こりやすい冷え症改善レシピも紹介します。
- 腸の働きを整え、体力や免疫力を高めるレシピ
- 血液の流れをよくし、代謝アップや冷えを改善するレシピ
免疫機能を高める牛肉で風邪予防！
牛肉と栗の薬膳シチュー342kcal
材料(4人分)
牛肉（シチュー用）…360g
栗…8個
にんじん…1本
干し椎茸…4枚
チンゲン菜…1株
針生姜…適量
クコの実…適量
水…600cc
濃口醤油…大さじ3
酒…大さじ3
麦味噌…大さじ1
甜菜糖…大さじ2
八角…1個
にんにく（つぶす）…1片
長ねぎ（青い部分）…1本分
胡椒…少々
作り方
①牛肉は3cm角に切り、熱湯でさっと茹でる。
②鍋にAを合わせ、ひと煮立ちさせて①を加え、50分ほど弱火で煮込む。
③にんじんは乱切り、干し椎茸は戻して半分にそぎ切りする。栗は渋皮までむいて、下茹でしておく。干し椎茸の戻し汁もおいておく。
④②の鍋から八角、にんにく、生姜をとり出す。③（干し椎茸の戻し汁も含む）を加えて、さらに煮込む。にんじんが柔らかくなったら、水溶き片栗粉（材料外）でトロミをつける。仕上げに胡麻油（材料外）を加え、風味をつける。
⑤チンゲン菜は食べやすい大きさに切って、塩茹でする。
⑥器に⑤を敷いて④を盛り付け、戻したクコの実を散らして、針生姜を天盛りする。
調理Point
八角の香りが苦手なら、量を減らしてもOK
薬膳Point・牛肉
気血を補い、免疫機能を高める牛肉。スタミナをつけ邪気に負けない身体作りに役立ちます
身体を温める海老と長芋の副菜。
桜海老と長芋のわさび和え60kcal
材料(4人分)
桜海老（乾燥）…5g
長芋…300g
濃口醤油…大さじ1
わさび…小さじ1
きざみのり…適量
作り方
①長芋は麺棒などで叩いて食べやすい大きさに砕く。
②桜海老は熱湯をかけて水気を切る。
③濃口醤油とわさびを合わせ、①と②を和える。
④③を器に盛り付け、きざみのりを天盛りする。
調理Point
わさびの量はお好みで調節して
薬膳Point・桜海老
身体を温めるだけでなく強壮効果のある海老。桜海老にはカルシウムをはじめ、ミネラルが豊富に含まれています
鮭や甘酒など温める食材がたっぷり。
鮭と彩り野菜の甘酒タルタルソース334kcal
材料(4人分)
鮭…4切れ
にんじん…1本
玉ねぎ…1個
かぶ…2～3個
ブロッコリー…1/2株
松の実…適量
水…300cc
塩…小さじ1
オリーブ油…小さじ2
ローリエ…1枚
胡椒…少々
茹で玉子…2個
玉ねぎ…1/2個
パセリ…10g
塩…少々
胡椒…少々
甘酒…大さじ4
マヨネーズ…大さじ6
レモン果汁…大さじ3
作り方
①鮭は食べやすい大きさにそぎ切りにし、塩、胡椒（材料外）を振る。
②にんじんは1cm幅の輪切りにし、かぶと玉ねぎはくし型切りする。ブロッコリーは小房に分けて、塩茹でする。松の実は香ばしく炒る。
③鍋にAを合わせて②のにんじん、かぶ、玉ねぎを加え、しばらく煮る。火が通ったら①を加えて、さらに蒸し煮する。
④タルタルソースを作る。玉ねぎはみじん切りに塩を振り、しばらくおいてからさっと洗い、水気がなくなるまで絞る。玉ねぎに、みじん切りにした茹で玉子、パセリ、甘酒、マヨネーズ、レモン果汁を加えて混ぜ合わせ、塩、胡椒で味を調える。
⑤器に③を盛り付け、④をかけ、②の松の実を散らす。
調理Point
タルタルソースの玉ねぎはしっかり水気がなくなるまで絞りましょう
薬膳Point・鮭
胃腸を温めて消化機能を増進させる鮭。血の巡りもよくするので、冷え症の人におすすめです
胃腸の働きを整える、温かスイーツ。
アップルスイートポテト121kcal
材料(4人分)
さつまいも…250g
りんご…1/2個
レーズン…4粒
生クリーム…70cc
シナモン…少々
ラム酒…小さじ1/2
上白糖…大さじ2
バター…20g
卵黄…1/4個分
水…25cc
上白糖…大さじ1
作り方
①さつまいもは皮をむき、2mm厚さの輪切りにして水にさらす。水気を拭き取り、蒸し器で柔らかくなるまで約15分蒸す。
②りんごは皮をむいていちょう切りにし、小鍋にAと一緒に入れ、弱火で15分ほど煮る。
③ボウルに①を入れてつぶし、温かいうちにバターと上白糖を加えてよく混ぜる。
④③の粗熱が取れたら生クリーム、シナモン、ラム酒を加える。
⑤アルミカップに②を敷き、④をしぼり袋に入れ絞る。卵黄をハケで塗り、レーズンを飾って、230℃のオーブンで7～8分焼く。
調理Point
さつまいもやりんごの甘さで砂糖の量は調節して
薬膳Point・さつまいも
胃腸の働きを強化し、気力・体力アップに役立つさつまいも。また、ビタミンB1やCなども多く含まれているので疲労回復にも◎
家庭薬膳ランチが食べられるお店！『旬穀旬菜 café』
『旬穀旬菜café』では、この企画でご紹介したような、季節と体調を考えた薬膳ランチを提供しています。堀先生による、日本料理（特に京料理）をベースに薬膳のココロを盛り込んだオリジナルメニューは、身体の中から元気になるようなおいしさです。お家で作る＂家庭薬膳＂の参考にもなるはず。ロート製薬の福利厚生施設から生まれた『旬穀旬菜café』をお気軽にご利用ください。
『旬穀旬菜café』●東京都港区芝1-7-5ロート東京ビル1Ｆ ☎03-5442-6093 営業時間／11：30～14：00
土・日曜、祝日定休、年末年始休
堀実佐子先生
ほり みさこ
日本国際薬膳師会副会長
1991年より国立北京中医薬大学日本校にて中医食養学を学ぶ。同校卒業後、国際薬膳師資格取得。2004年よりロート製薬㈱福利厚生施設スマートキャンプにて家庭薬膳技術指導及びメニュー開発に携わる。2005年中国中医薬管理局より「国際薬膳貢献奨」受賞。
