Vol.11
美と健康のために正しいと思うこと。
その常識を徹底検証していきます。
枕が合っていないと、全身の健康にまで影響!?
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枕が合っていないと、全身の健康にまで影響!?
枕を色や形の好みで選んでいませんか? 枕にはさまざまな素材がありますが、好みだけで選んでしまうと、思いがけない落とし穴があるんです。
「首は脳と身体をつなぐ要の部位で、睡眠時には約6〜7時間、大事な首を枕が預かっています。それなのに、身体に合わない枕を使っていると、自分はきちんと寝ているつもりでも首の神経は緊張したまま。これが頭痛や首のこり、肩こりといった不調から、不眠によるうつなどの疾患を呼び起こすこともあり、全身の健康にまで影響してくるんです」と、16号整形外科院長の山田朱織先生。
普段はほとんど意識することもありませんが、頭の重さは約4〜6㎏もあり、その重さを首が支えています。さらに、体軸の一部として大切な首は、同じ体軸の腰などと比較すると非常に不安定。だからこそ睡眠時には、自分に合った枕を使って首の角度や姿勢を調整し、疲れを取る必要があるのです。
「目覚めたとき、身体が楽かどうかを感じてください。楽だと思えたら枕が合っているサイン。逆に肩がこっている、手がしびれている、起きて30分ほど経って楽になるようなら、枕が合っておらず、首に負荷をかけて寝ていた可能性があります。つまり枕が、首姿勢のキーアイテムなのです」
全身の健康に影響してくるからこそ、自分に合った枕を選びたいものです。まずは次ページで、枕の正しい知識を知ることから始めましょう。