味覚は、フレイルにも関係!“おいしく食べる”が、健康のカギ。
甘味や塩味も摂り続けると鈍感に。
脂質の摂り過ぎになっていないか?下にあるセルフチェック表で確認してみましょう。
あなたの脂肪味をチェック!
1~7の回数を合計しましょう(7のみ、回数を5倍にして算出)。
- 揚げ物中心のメニューを食べた回数
- 脂ののった肉を食べた回数
- 脂の入ったラーメンを食べた回数
- 洋菓子を食べた回数
- バター、チーズを食べた回数
- カレーや中華料理を食べた回数
- 満腹を感じにくく、食べ過ぎてしまった回数×5
合計が
1~3点は、脂肪味が敏感。
4~5点は、やや危険な状態。
6点以上は、脂肪味が鈍感の可能性大!
「直近3日間で、それぞれ食べた回数を合計してください。7の[満腹を感じにくく、食べ過ぎた回数]だけは、その回数に5をかけて算出します。合計が4〜5点は要注意。6点以上は脂肪味が鈍感である可能性が高いです」
なぜ7だけ、5倍にするのかというと、それだけで脂肪味が鈍感になっている可能性が高いからだそうです。
「脂肪味が敏感であれば、摂り過ぎを防ぐ味覚の仕組みがきちんと働きます。食べたはずなのにもの足りない感じがする、それで食べ過ぎてしまうなら、すでに鈍感になっているかもしれません」
脂質を多く摂り続けると、脂肪味が鈍感になるのと同様に、ほかの味覚も鈍ることがわかってきたのだそうです。
「もともと、味覚のセンサーが働きにくいという人もいますが、正常に働いている人でも、継続して食べることで鈍感になるというデータが複数報告されています。しょっぱいものを多く摂り続けている人は、やはり塩味に鈍感。塩分の摂取量が多くなっています。甘味についてもそうです。特に子どもには影響があるようで、甘いお菓子を食べ過ぎて太ってしまったという例はよくあります。さらに苦味もあります。赤ワインやチョコレートなど苦味のあるものを摂り続けていた人は、苦味が鈍感になっていた例もありました」
おいしくないと嚥下が起こらない!
食べ方に偏りがあると、味覚が鈍り、そこから健康への悪影響につながっていくとのこと。
「脂肪味をはじめ、味覚は本当に大切です。正常に働かないと食べ過ぎにもなりますし、逆に食べられないということにもなります。味覚が感じられないと、嚥下が起こりにくくなるからです。おいしいと感じるから、飲み込むことができる。味がしない、砂を噛むような食事では飲み込めません。特に高齢者は、食事を十分に摂れなくなると、フレイル(加齢に伴って筋力や心身の活動が低下し、要介護になる危険性が高くなった状態)につながる心配があります。おいしく食べることは、肥満予防にも、フレイル予防にも大切なのです」
脂肪味にしても、甘味や塩味にしても、強い味を求めてしまうのは、実はおいしく食べられていないのかもしれません。筆者がやってしまう千切りキャベツ+マヨネーズは、キャベツではなくマヨネーズをおいしいと感じているのかも? と、ハッとしました。
「味覚が敏感だと、食材そのもののおいしさがわかるようになります。お肉も、少し塩をかけただけでおいしく感じられるほうがいいですよね。フランス料理や日本料理など高級な料理を食べに行くのに、味覚が鈍感だともったいない。味覚が研ぎ澄まされると、食べる喜びがより感じられ、生活の質が上がると言えます」