意外と簡単にできる!毎日の骨ケア・テクニック。
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意外と簡単にできる!毎日の骨ケア・テクニック。
「酸化」や「糖化」、「ホモシステイン増加」による悪玉架橋の発生を抑えて骨質を劣化させないために。そして未来の元気のために。今から毎日のプチ・エクササイズと食生活の改善を始めましょう。
毎日のプチ・エクササイズで骨に適度な負荷をかける。
いつまでも健康な骨を保ち続けるには、日々の生活の中でどんなことに気を付け、何を実践すればいいのでしょうか? 石島先生にアドバイスをいただきました。
「まず、一番に挙げたいのが運動です。運動で骨に適度な負荷をかけることで、骨の代謝がよくなり、骨質も向上します。人間の身体には“怠けぐせ”があり、運動しないとすぐ身体もそれに順応してしまいます」。たとえ普段から極限まで身体を鍛えているスポーツ選手でも、ケガで半年休むと、その間は身体に負荷がかからないため、骨の働きが衰え、回復には意外に時間がかかります。丈夫な骨を維持するためには、継続的に適度な負荷をかけるトレーニングが必要なのです。
そのことからもわかるように、運動の頻度については“週に1度のジム通い”よりも、毎日行う10分程度のプチ・エクササイズの方が効果的なのだそうです。
食生活の改善もポイント。将来を見据えたケアを今から。
こうした日々のエクササイズに加えて、次ページに挙げた食生活の改善も大切な要素です。これらは生活習慣病の予防にもつながるので、まさに一石二鳥といえるでしょう。
骨粗しょう症という病気自体は、痛みなどの症状もなく、生命をおびやかすものではありません。しかし、明らかな自覚症状もないまま進行し、わずかな衝撃でも骨折しやすくなります。そうなると身体が自由に動かないストレスに悩まされるだけでなく、高齢者はそれをきっかけに要介護状態になる人も少なくありません。成長期の子どもの頃から運動面・食事面両方で積極的に骨ケアを行っていくことが理想的ですが、大人になってからでも決して遅くはありません。今後の人生のQOL(生活の質)の向上のためにも、今からライフスタイルを見直してみませんか。