fufufu TOP  > 連載記事一覧  > 得する食べ方研究所  > 大根を丸ごと活用!栄養を逃さない食べ方と活用レシピ3選

しっかり!栄養レシピ

大根を丸ごと活用!栄養を逃さない食べ方と活用レシピ3選

掲載号 vol.63

いつも食べている、その食品。実は、もっといい食べ方があるんです!調理法などをちょっと工夫するだけで食品の持つチカラを余すことなく摂れますよ!

記事内容

読了時間:分

目次

胃腸にやさしく、ビタミンたっぷり!根も葉も栄養豊富な優秀野菜。

おでんや煮物料理でおなじみの大根は、寒い時季に最も甘みが増す冬野菜の代表格。低カロリーで、ビタミンCや食物繊維が豊富に含まれ、胃腸の働きを整える消化酵素のジアスターゼもたっぷり含まれています。

ただ、大根のビタミンCは水溶性で、さらにジアスターゼも熱に弱いので、長時間煮込んでしまうとせっかくの栄養のほとんどが流出してしまいます。そこで大根の栄養を損なわない得する食べ方としては、サラダやマリネなどの生食がおすすめです。大根は部位によって味わいが異なり、葉に近い上部は甘く先端に行くほど辛みが増すので、生食なら上部を使うのがいいでしょう。また皮の部分にはビタミンCが多く含まれているので、よく洗って皮ごと調理するのがベスト。大根おろしは皮ごとすりおろすと、ビタミンCのロスもなく、すりおろすことで大根の辛みのもととなるイソチオシアネートが活性化され、カットして食べるより抗酸化作用は約7倍もアップします。辛みのある先端部分にはイソチオシアネートが多く含まれているので、お鍋の薬味やみぞれ鍋にすれば、大根の栄養を余さずいただけますよ。

栄養的に生食が一番とはいえ、やっぱり煮物にも大根は欠かせないですよね。そんな時は大根の下茹でを電子レンジで行えば、ビタミンCのロスを最小限に抑えられ、イソチオシアネートは加熱によって抗酸化作用が約1.5倍アップ。食物繊維も加熱することで吸収しやすくなるメリットがあります。

また都会のスーパーではあまり見かけない大根の葉ですが、皮膚や粘膜、眼の健康維持や免疫力アップに欠かせないβ–カロテンやビタミンB群、葉酸など、緑黄色野菜ならではの栄養がたっぷり! 大根1本が手に入れば、葉は捨てずにきざんで炒めるなど、根も葉も丸ごといただきましょう。

得する食べ方3つのポイント

大根の食べ方3つのポイントのイメージ
  1. ビタミンCも消化酵素も逃さない!余さず摂るなら生食が一番!
  2. 大根おろしは皮ごと!ビタミンCも抗酸化力もアップ
  3. β–カロテンたっぷり!大根の葉は炒めておいしく栄養補給。

大根ステーキ|栄養を余さず摂れる、香ばしくジューシーな一品。

大根ステーキの盛り付け例

材料(2人分)

  1. 大根…6~8cm(3〜4cmの輪切り2枚)
  2. ブロッコリー…40g
  3. にんじん…20g
  4. パプリカ(黄)…20g
  5. 塩…少々
  6. 胡麻油…小さじ1
  7. バター…10g
【A】
  1. 醤油…大さじ1
  2. みりん…大さじ1
  3. 砂糖…小さじ1/2
  1. 黒胡椒(粗挽き)…適量
  2. 小ねぎ・かつお節…適量

作り方

  1. 大根は3〜4cmの輪切りにし皮をむき、浅く十字に切り込みを入れる。
  2. 1 を耐熱皿に並べて水(大さじ1〜2)を振り、ふんわりラップをして電子レンジ(600W)で約6分加熱し、ザルに上げて水気を切る。
  3. ブロッコリーは小房に分け、にんじんは5mmの輪切り、パプリカは乱切りにする。
  4. 3 を耐熱皿に並べて、水(大さじ1〜2)を振り、塩を軽く振ってラップをし、電子レンジ(600W)で約4分加熱する。
  5. フライパンに胡麻油を入れて熱し、大根を並べて焼く。両面にこんがりと焼き色がついたらバターを加えて全体に絡める。
  6. 5【A】 を加え、照りが出るまで煮絡める。
  7. 器に 64 を盛りつけ、仕上げに黒胡椒・小ねぎ・かつお節を振る。

鶏団子のみぞれ煮|抗酸化パワーを、冬ならではの料理で!

鶏団子のみぞれ煮の盛り付け例

材料(2人分)

  1. 大根…10cm(300g程度)
  2. 長ねぎ(みじん切り)…1/2本
  3. 生姜(すりおろし)…小さじ1
【A】
  1. 鶏挽き肉…300g
  2. 卵…1個
  3. 片栗粉…大さじ2
  4. 塩…小さじ1/3
  5. 酒…小さじ1
【B】
  1. だし…400ml
  2. 醤油…大さじ2
  3. みりん…大さじ2
  4. 酒…大さじ1
  5. 塩…少々
  1. にんじん…1/3本(短冊切り)
  2. しめじ…1/2パック(小房に分ける)
  3. 小松菜…1/2束(3cm幅に切る)
  4. 小ねぎ(小口切り)…適量
  5. 柚子皮(千切り)…少々

作り方

  1. 鶏団子を作る。長ねぎと生姜をボウルに入れ、 【A】 を加えてよく混ぜ、一口大に丸める。
  2. 鍋に 【B】 を入れて煮立たせ、 1 を加える。アクを取りながら7〜8分煮る。
  3. にんじんとしめじを加えて2〜3分煮る。続いて小松菜を加えてさっと火を通す。
  4. 大根をおろして軽く水気を切り、 3 に加えてひと煮立ちさせる(煮すぎないよう注意)。
  5. 器に盛りつけ、仕上げに小ねぎと柚子皮を散らす。

大根の葉とじゃこのふりかけ|ご飯におかずに栄養豊富!大根の葉の万能ふりかけ。

大根の葉とじゃこのふりかけの盛り付け例

材料

  1. 大根の葉…1本分(100〜150gくらい)
  2. 胡麻油…小さじ2
  3. ちりめんじゃこ…30g
  4. 鷹の爪…少々
  5. 醤油…小さじ2
  6. みりん…小さじ1
  7. 白胡麻…大さじ1

作り方

  1. 大根の葉はよく洗い、水気を切って細かく刻む。
  2. フライパンに胡麻油を入れて熱し、ちりめんじゃこと鷹の爪を入れて香ばしくカリッとするまで炒める。
  3. 21 を加えて炒め、しんなりして水分が飛んだら、醤油とみりんで味付けする。
  4. 火を止めて白胡麻を加え、全体をよく混ぜ合わせる。
SHARE

この先生に聞きました!

濱 裕宣 先生

濱 裕宣 先生

はま ひろのぶ

東京慈恵会医科大学附属病院
栄養部 部長

管理栄養士。1988年、佐伯栄養専門学校卒業。『その調理、9割の栄養捨ててます!』(世界文化社)など多数の栄養、健康レシピ本にかかわる

雑誌版だけの限定企画も!

太陽笑顔fufufu 最新号

2025 WINTER Vol.63

太陽笑顔fufufu 雑誌版を定期購読(無料)しませんか?

いつまでも元気で、充実した生活を楽しんでもらいたい。
そんな想いから生まれたフリーマガジン『太陽笑顔fufufu』は、
冊子も送料もずっと無料でご購読いただけます。

  • 電子書籍で手軽に

    デジタルマガジン
  • 紙の本でじっくり

    無料 定期購読の申込

雑誌版だけの限定企画も!

雑誌版 太陽笑顔fufufu をお届け!

太陽笑顔fufufu 最新号

2025 WINTER
Vol.63

いつまでも元気で、充実した生活を楽しんでもらいたい。そんな想いから生まれたフリーマガジン『太陽笑顔fufufu』は、冊子も送料もずっと無料でご購読いただけます。

  • 電子書籍で手軽に

    デジタルマガジン
  • 紙の本でじっくり

    無料 定期購読の申込
ロート製薬からの様々な情報をお届け ココロート・Park