第7回
いつも食べている、その食品。実は、もっといい食べ方があるんです!調理法などをちょっと工夫するだけで食品の持つチカラを余すことなく摂れますよ!
良質なたんぱく質にビタミンなど、栄養抜群の食卓の優等生。
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良質なたんぱく質にビタミンなど、栄養抜群の食卓の優等生。
毎日の食事にとり入れやすい卵。特に、体内で合成できない必須アミノ酸のバランスが抜群によく、良質なたんぱく源として重宝されています。また、身体やお肌の酸化を防ぐビタミンA、E、丈夫な骨を保つビタミンD、エネルギーの代謝をサポートするビタミンB群など、ビタミンC以外のビタミンがぎっしり! さらに、卵の黄身に含まれるレシチンは、高血圧や悪玉コレステロールの抑制、肝機能の保護や脳の働きを活性化する効果が注目されています。
そんな栄養価の高い卵の得する食べ方は、半熟調理がベストです。卵は生のままだと、たんぱく質が吸収しづらいので加熱調理がおすすめ。ただ、加熱し過ぎると、ビタミンやレシチンが減少してしまいます。ゆで卵なら固ゆでより半熟に、目玉焼きならすぐ蓋をして加熱時間を短縮するのが栄養を損なわないポイントです。また、緑黄色野菜と一緒に食べると野菜のβ-カロテンの吸収率がぐんとアップしますよ。
卵の栄養が最も多いのは黄身ですが、白身には免疫力をアップし、殺菌作用のあるリゾチームが豊富に含まれています。そして黄身の端にくっついている白い塊。これはカラザといって、免疫力を高めるシアル酸が含まれているんです。とり除いて捨てている人も多いと思いますが、もったいないのでしっかりいただきましょう。
以前は、コレステロールの過剰摂取になるからと「卵は1日1個まで」と言われていましたが、最近の研究では、健康な人なら摂取量はあまり気にしなくてもよく、バランスのよい食事の観点からも1日2~3個が目安と言われています。
ひとつ入れるだけで栄養価がアップする食卓の優等生・卵。いろんな料理に無駄なくとり入れてくださいね。
得する食べ方3つのポイント
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- レシチン&ビタミンを余さず摂るなら、半熟ゆで卵!
- 免疫力を高めるカラザは、取らずに食べる!
- 加熱し過ぎないのが◎半熟調理で栄養キープ!