生活を整えることが大切!健康が、一番のにおい対策。
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生活を整えることが大切!健康が、一番のにおい対策。
入浴、食事。毎日の習慣が疲労&ストレスの緩和に。
疲労臭を抑えるためには、根本の原因を軽減させること。肉体的な疲れを癒やし、リラックスした状態を目指しましょう。これは、心身の健康を目指すことだと言えます。規則正しい生活と健康が、一番のにおい対策になるのです。
「対策のひとつが、入浴です。シャワーを浴びるだけでなく、ゆっくり湯舟につかりましょう。疲労臭は洗って落ちるわけではありませんが、筋肉の疲労がとれますし、精神的なストレスの緩和につながります。お湯は38~42度程度で、気持ちいいなと感じられる温度で。疲れの原因になる睡眠不足の改善も目指せますから、就寝の1時間ほど前までに入浴を。入浴で上がった深部体温が1時間ほどで下がります。そのときが入眠しやすくなるタイミングです」
そして、やはりバランスのよい食事は大切。
「肉や魚に偏らない食事を心がけて。たんぱく質を摂り過ぎると、肝臓や腎臓への負担が大きくなり、アンモニアを分解する働きが低下する可能性があります。たんぱく質は必要な栄養素ですが、肝臓や腎臓が疲弊するのを防ぐため、過剰に摂らないようにしましょう。また、肝臓の働きを助けるオルニチンを摂るのもよいと思います。オルニチンは、シジミやブナシメジに多く含まれています。味噌汁の具材にしてみては?」
なかなか変えられない。そんな人にもできること。
さらに、腸内環境を整えるのもよい方法だそうです。
「ヨーグルトやサプリメントなどで、ビフィズス菌の摂取を。腸内の悪玉菌は、アンモニアを作ります。善玉菌であるビフィズス菌の摂取で腸内が酸性に傾くと、アンモニアが中和され、結果、疲労臭が少なくなります。ビフィズス菌の餌になるラクチュロース(牛乳から作られる、オリゴ糖の一種)を併せて摂るとよいでしょう」
腸内環境を整えることは、疲労臭を減らせるだけでなく、便秘の改善や免疫力アップなど健康作りにもつながります。
疲労臭を抑える、ちょっと意外な方法もあります。
「長い会議で疲れた、というときは、樹木を見ましょう。それだけで疲労臭が減少します。窓から見るだけでもよいですが、公園など緑の多い場所へ出かけるとさらによいです。これは2年間かけて実証実験を行って得られた結果。会議によってストレスがかかった状態にある人たちをふたつのグループに分け、一方はその場で休憩をとってもらい、もう一方は緑地へ行って散策をしてもらいました。すると、緑地へ出かけたグループのほうが、明らかに疲労臭が減少したのです。森林浴の効果でリラックス状態になったことが理由だと考えられます。α-ピネンやリモネンという森林由来の香りが体内に入り、皮膚から出ていくという副次的な作用もあります」
身体がにおいを発するのは、生きている証。先生のお話の中で、とても印象深かった言葉です。生きているからこそにおいがあり、変化もします。きちんと向き合って、自分を労わってあげましょう。
自分を労わる。それが 疲労臭対策に。
お風呂に入る。
シャワーでなく湯舟につかりましょう。筋肉の疲労がとれ、ストレス緩和に。睡眠不足の改善にもなります。
バランスのとれた食事を。
肉や魚を摂り過ぎると、肝臓や腎臓が疲弊。偏らずバランスよく食べましょう。肝臓の働きを助けるオルニチン摂取も◎。
腸内環境を整える。
腸内の悪玉菌は、アンモニアを作ります。善玉菌のビフィズス菌を摂りましょう。善玉菌の餌になるラクチュロース摂取も◎。
会議終わりは、自然に触れる。
自然にはリラックス効果があります。窓から樹木を見るだけでもOK。緑地へ出かけるとより高い効果が。
すぐに疲労臭を抑える方法も!
香水を使う。
疲れやストレスがあり、疲労臭が心配なときは香水を使うのもよい方法です。フローラル系やパウダリー系で、香りが長時間持続するものを選ぶとよいでしょう。シトラス系はかえってアンモニア臭を目立たせてしまうので避けて!
ミョウバン水を使う。
衣服についた疲労臭を抑えるには、ミョウバン水が◎。焼きミョウバン5gを150ミリリットルの水に溶かし、透明になるまで1~2日置く。この原液を20~50倍に希釈して使用します。衣服のにおいが気になるときはもちろん、着る前に予防的に吹きかけておくのもOK。