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体臭の原因、実は“疲労臭”?ストレス・疲れ・生活習慣を見直そう(2/4)

掲載号 vol.61

疲れやストレスが原因に!どんなものなの?疲労臭。

ツンとするにおいが特徴。運動時にも発生!?

体臭を抑えるために、あなたもきっと、さまざまな対策をとっているはず。においケアを心がけるあなたに知ってほしいのが、先ほどお伝えした、疲労臭のこと。

疲労臭は、肉体的な疲労、精神的なストレスによって発生します。尿のようなツンとするアンモニア臭が特徴。なぜアンモニア臭がするのかご説明しましょう。食事などから摂ったたんぱく質やアミノ酸は、腸の中でアンモニアに分解されています。アンモニアは身体にとって毒ですから、腸から吸収されたあと、肝臓で毒性のない尿素に変換され、腎臓を通じて尿の中に排出されています。しかし、疲労やストレスによって肝臓の働きが弱まると、アンモニアが尿素に変換されにくくなってしまいます。それによって、尿素に変換されなかったアンモニアが血液の中に移動し、皮膚からしみ出してくるわけです」

意外だったのは、疲労臭は運動でも発生するということ。

「筋肉を動かすためにはエネルギーが必要になります。エネルギーを作るその過程でも、アンモニアが作られるのです。運動の負荷が大きくなれば、そのぶん多くアンモニアが作られますから、分解しきれないものが出てきます。それが血液中に移動、疲労臭につながるのです。ただ、これには個人差がかなりあります。以前、あるテレビ局の取材を受けたときのこと。アナウンサーにグラウンドを走ってもらいアンモニア量を計測したのですが、走る前とさほど変化しなかったのです。いったん計測をやめ、私がアナウンサーからインタビューを受けることになりました。そうしてインタビューが始まると、途端にアナウンサーのアンモニア量が増加したのです。そのアナウンサーにとって、運動よりインタビューのほうが緊張というストレスになったのでしょう。人によって疲労臭が増える原因が違うことを発見しました」

リラックス状態だと発生しにくい疲労臭。

疲労臭は、自律神経の交感神経が優位なときに発生量が増えるそうです。自律神経とは、快適に過ごせるように身体の内部を調整する神経。器官を活動状態に導く交感神経と、リラックス状態に導く副交感神経のふたつがあります。ストレス刺激を受けると、活動状態に導く交感神経が優位に。そのときに疲労臭が増えるのです。

運動習慣のある人にとっては、身体を動かすことはストレスにはならないようです。むしろリラックス状態になるので、疲労臭はさほど発生しないと考えられます。ストレス刺激は、疲労、病気など身体的なもの、緊張や不安など精神的なものだけでなく、熱や音、大気汚染など物理的なもの、金銭関係、人間関係など社会的なものまであります(下の図を参照)。そういったさまざまなストレス刺激によって、交感神経が優位になり、疲労臭につながると言えます」

これもストレス刺激に

暑さや寒さもストレス刺激。照りつける太陽の下を歩くだけでも、疲労臭が多く発生するそうです(下にあるグラフを参照)。私たちは、心身ともに疲れやすい環境にあると言えます。

暑さもストレス!疲労臭の原因に。
暑さもストレス!疲労臭の原因に。

夏の晴天時に歩道を歩いて調査。日なた、街路樹の緑陰、日なたでの日傘使用で 皮膚アンモニアの放出量を比較。影のない、日なたでの歩行が皮膚アンモニアの放出量が最も多いという結果に。

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