fufufu TOP  > 特集記事[隔月更新]一覧  > アンチエイジングになる!?あなどるなかれ「だ液」のチカラ

内から外から美容ケア

アンチエイジングになる!?あなどるなかれ「だ液」のチカラ(3/3)

掲載号 vol.9

記事内容

読了時間:13分

だ液量を減らさないアンチエイジング

「よく噛む」、「よくしゃべる」などすぐにできることで、若さをキープ!

毎日の生活でできるだ液量アップのコツ

日常生活で、よく口を動かして話すよう心がけたり、するめやおしゃぶり昆布、ガムなどをしっかり噛んだり。そんな、ちょっとしたことでも、継続することであごの筋肉が鍛えられ、だ液量が増えることが研究でも明らかになっています。
ちょっと、関西のオバちゃんを想像してみてください。あの勢いあるにぎやかなおしゃべりこそ、まさにトレーニングのよう。ハキハキと快活に話して大きな声で笑い、カラオケで熱唱したり…。 これに加えて、例えば温泉につかるなどリラックスする時間をもてれば、副交感神経が優位に働いて文句なしです。
食べ物ではどうでしょうか。見るだけで、自然とだ液が出てくる梅干や、レモンやオレンジ、グレープフルーツなど柑橘系のフルーツのように酸味のある食べ物を食べると、だ液が分泌されやすくなります。
また、だ液の原料は水分なので、こまめに水分補給をするようにしましょう。

だ液が少ない人は常に清潔を心がけて

だ液が減ると雑菌が増えるので、常に口の中を清潔に保ちましょう。特に寝ている間が問題。就寝前の歯磨きはもちろん、起床後もすぐ、うがいと歯磨きを。寝ている間に増えた菌を体内に取りこまないためにも、水を飲んだり朝食を摂ったりする前に行うことが大切です。
歯磨き粉は少量で大丈夫。つけすぎると、その清涼感に満足してしまい、きちんと磨けないことがあります。むしろ少量の歯磨き粉で磨いて不快感が残るようなら、それが何らかのトラブルを示しているとも考えられるのでご注意を。
歯磨きの際は、舌の上も優しくブラシでこすり取りましょう。舌の表面はじゅうたんのような構造になっており、汚れをため込みやすいのです。ただしやりすぎは禁物。傷つけないようにやわらかい専用ブラシを使用するのがベター。口臭の予防もできます。
特に問題を感じない人も、半年に一度は歯医者へ行ってクリーニングしてもらいましょう。
口の中のケアが、ゆくゆくのアンチエイジングにつながるのです。

だ液のパワーで若さをキープ!

ストレスや生活習慣など、さまざまな原因で減少してしまうだ液。しかし、あきらめてはいけません。だ液を増やすことは決して難しいことではありません。そのポイントは筋力です。
筋力は、年齢を重ねてもトレーニング次第で鍛えることができます。しかも、口のまわりの筋肉は、比較的つきやすいそう。
普段からおしゃべりするときはハキハキと。豊かな表情を心がけたり、ときには大きな声で歌うことも効果的。一人で過ごす時間が多いなら、シュガーレスのガムを噛むことや、新聞を声に出して読む習慣をつけてみては? 湯船に浸かりながらリラックスした状態で、下に紹介しているトレーニングを実践するのもひとつの手。とにかく習慣づけることが大切です。もちろん口の中をいつも清潔に保つこともお忘れなく。
頭の片隅にだ液力アップのポイントをメモして、意識して生活することで、これからの人生がもっと素敵になるはず!

今すぐにできる5つのだ液対策 だ液の分泌を促す簡単トレーニング。

この先生に聞きました!

齋藤一郎先生

齋藤一郎先生

さいとう いちろう

さいとう いちろう

「ドライマウス研究会」を主宰し、鶴見大学附属病院でドライマウス外来を開設。08年より12年まで同病院長を務める。日本抗加齢医学会理事、アンチエイジング医学編集委員。米国スクリプス研究所研究員、東京医科歯科大学難治疾患研究所助教授、徳島大学歯学部助教授を経て02年より現職。著書に『「現代病」ドライマウスを治す(講談社)』、『ドライマウス-あなたの口、乾いていませんか?(日本評論社)』などがある

この先生の他の記事をみる

みんなのfufufu

雑誌版だけの限定企画も!

太陽笑顔fufufu 最新号

2024 WINTER Vol.59

太陽笑顔fufufu 雑誌版を定期購読(無料)しませんか?

いつまでも元気で、充実した生活を楽しんでもらいたい。
そんな想いから生まれたフリーマガジン『太陽笑顔fufufu』は、
冊子も送料もずっと無料でご購読いただけます。

  • 電子書籍で手軽に

    デジタルマガジン
  • 紙の本でじっくり

    無料 定期購読の申込
ロート製薬からの様々な情報をお届け ココロート・Park