健康を維持する上で、欠かせない運動。それはわかっていても、始められなかったり、続けられなかったり。運動を習慣化することはなかなか難しいものです。実は、その背景には、単なる意志の弱さではなく人の行動が変化する仕組みが関係しています。健康心理学の立場から行動変容を研究してきた竹中晃二先生に、運動が続かない理由を教えてもらいました。
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運動が続かないときに陥りやすい、3つの考え方
1|やる/やらないの二択になってしまう。
運動を始めようとする時には、ちゃんとやらなければと考えて、週に3回ジムに通う、5キロのジョギングをするなど、高い目標を設定しがちです。「それができなければ、やったことにならない」と考えてしまうと、行動を起こしにくくなります。何もしないよりは、少しでも身体を動かすほうがよい、と考え、まずは始めることに集中しましょう。
2|健康行動をいくつもとり入れたくなる。
運動を始めるにあたって、食事を見直そう、早く寝よう、お酒を控えようなど、複数の健康行動を追加したくなります。しかし、とり組みが増えるほど心の負担も大きくなり、継続が困難になってしまいます。まずは容易にできる運動を始めることに集中しましょう。ほかの健康行動は、運動が継続できるようになってきたら追加すればよいのです。
3|続かないことを失敗だと思ってしまう。
運動をはじめとする健康行動は、実はそもそも継続しないものです。続くことを前提にすると、続かなかった時に「自分は意志が弱い」「失敗してしまった」と感じてしまい、再開することが難しくなります。運動は、はじめから続かないものだと認識して、時間や場所を一定にしたり、忘れないよう記録したりという工夫をしましょう。
行きつ戻りつしながら、運動習慣は身についていく
運動を習慣化するには、どのように始めるか、続けられるか、また、途中でやめてしまった時にどのように戻るかを、あらかじめ考えておく必要があります。運動をはじめとする健康行動を習慣化するための働きかけを、【行動変容】といいます。人の行動は一気に変わるわけではありません。行動変容にはステージがあり、まだその気になれない段階から、始めようと思う段階、まさに始めた、または、時々行っている段階、定期的に行っている段階へと進み、時には前の段階に戻りながら習慣化していきます。逆戻りは失敗ではなく、想定内のプロセスです。だからこそ、やめてしまった時の再開方法も考えておくことが大切です。
行動変容のステージ
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