fufufu TOP  > 特集記事一覧  > 肥満や糖尿病の予防に!身体は食事・運動の時間で変わる!

知っトク!?健康スキル

肥満や糖尿病の予防に!身体は食事・運動の時間で変わる!(1/5)

掲載号 vol.33

肥満や糖尿病の予防に!身体は食事・運動の時間で変わる!肥満や糖尿病の予防に!身体は食事・運動の時間で変わる!

お腹が空く、眠くなるなど、私たちの身体に起こる現象。そのリズムを生み出しているのが体内時計。地球の自転と体内時計のズレがあることから、朝の光や朝食でそれをリセットすることが、健康作りにつながることがわかっています。数年前から注目されているこの体内時計。最近また、新たなことがわかってきました。

この先生に聞きました!

柴田重信 先生

柴田重信 先生

しばた しげのぶ

早稲田大学教授
先端生命医科学センター長

九州大学薬学部卒業、薬学研究科博士修了。九州大学助手・助教授、早稲田大学人間科学部教授などを経て、2003年より現職。専門の時間生理学を背景に、時間栄養学、時間運動学など、時間軸の健康科学を推進。『食べる時間を変えれば健康になる』(古谷彰子著・ディスカヴァー携書)の監修を務める

この先生の他の記事をみる

肥満や糖尿病の予防に!身体は食事・運動の時間で変わる!

どうしても乱れやすい生きるためのリズム。

目が覚めたら、カーテンを開けて太陽の光を浴びる。起床後1時間以内に朝食を摂る。夜は照明を落としていき、できるだけ光を浴びないようにする……。美と健康への意識が高い読者の皆さんは、私たちの身体にある時計・体内時計のリズムに合わせた生活を心がけていることと思います。2014年の特集「痩せない理由は○○のせい!?身体にある時計の秘密とは?」でも、体内時計を特集し、時間軸で考える健康法をお伝えしました。

体内時計を整えることが、なぜ大切なのでしょうか? 簡単にご説明しましょう。地球上に生きる生物はみな、地球の自転に合わせたリズムを持っています。それは環境の変化に身体を合わせていくため。例えば朝顔は、太陽の光を浴びて咲くと思われているようですが、実は、朝になれば暗闇の中でも花を咲かせます。光だけに頼らず、悪天候が続いたときにも生きられるように、自身の中で時間を刻んでいるからです。体内時計は、いわば生きるために必要な時計。ですが、今私たちは体内時計ではなく、道具として作り出された時計に沿った生活をしています。学校や仕事などそれぞれの都合に合わせて生活しているため、体内時計に乱れが生じてしまうのです。ヒトが刻んでいるのは約24.5時間のリズム。調節をしなければ地球の自転と0.5時間ズレていくことになります。それが、肥満や糖尿病、高脂血症、さらにはがんやうつ病などにつながると考えられるため、体内時計がズレないよう調節することが大切なのです。

本誌が体内時計の特集をお届けしてから四年半。そこからさらに体内時計の研究が進み、実に多くのことがわかってきました。体内時計研究は、昨年ノーベル医学生理学賞を受賞しています。

「1997年に、体内時計の本質である時計遺伝子が発見され、研究が一気に加速しました。かつてはあいまいにしか表現できなかったことも、今では【何によって、体内時計が進むのか、遅れるのか】が精密にわかるようになったのです。ノーベル賞の受賞理由は、体内時計のズレが、いかにヒトの健康に影響を与えるかを理解するために、とても重要な研究だと認められたからなのです」と、時間生理学が専門の早稲田大学教授・柴田重信先生。

朝の光と朝食は、体内時計のズレをリセットするために大切。でも、美と健康を作るためには、それだけでは足りなかったのです。健康を考えて続けていた習慣が、実は体内時計に悪影響を及ぼす可能性も! 本特集では、以前お伝えできなかった健康法と、体内時計研究の最新情報をお伝えします。

この記事の関連記事

もっとみる