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スマホで時差ボケ!?ブルーライトの正体とは?(1/3)

掲載号 vol.13

最近、よく耳にするようになったブルーライト。皆さんの身近にあるスマートフォンやパソコンのLED液晶画面から発せられていると、注目を集めています。では、そのブルーライトとは、いったいどういうものなのでしょうか。今こそ正しく知っておきましょう。

この先生に聞きました!

坪田一男先生

坪田一男先生

つぼた かずお

慶應義塾大学医学部教授

眼科専門医、医学博士。慶應義塾大学医学部卒業後、日米の医師免許を取得。角膜移植、ドライアイ、屈折矯正手術における世界的権威。近年は、研究領域をアンチエイジング医学にも広げ、科学的実証から臨床応用への研究に取り組む。『ごきげんな人は10年長生きできる ポジティブ心理学入門』(文藝春秋)など著書多数

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まずは知ることから。ブルーライトってどんな光?

ブルーライトなしでは青空もない!

“ブルーライト”という言葉を耳にしたことはありますか? ブルーライトをカットするメガネが発売されたことで認知度が高まっていますが、その正体をきちんと理解できているでしょうか。まるで現代社会特有のもののように思われがちなブルーライトですが、実は空の青い色もブルーライトが作り出しているのです。つまり、太古の昔から存在している光というわけ。

太陽の光は、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7色が混ざり合ってできています。よく絵にも描かれる虹の色と同じですね。その中で波長が短いのが青や藍、紫。波長が長い赤や橙などの光は地上にまっすぐ届くものの、波長の短い青い光は空気中の窒素や酸素などの分子にぶつかって散乱してしまいます。それが空間いっぱいに広がることから空が青く見えているのです。

紫外線もブルーライトと同じく波長の短い光ですが、こちらは目には見えないのが特徴ながら、その存在はよく知られています。でも、「ブルーライトについては、皆さん、今まで実際にどんなものかを考える機会がなかったのではないでしょうか」と、問いかけるのは、眼科医の坪田一男先生。昨年には、この課題に取り組むため坪田先生が中心となり「ブルーライト研究会」が発足されました。ブルーライトが及ぼす目や身体への影響は、まだまだ解明されていないことが多いため、同研究会ではさまざまな分野の専門家により研究が進められています。まるで悪モノのように扱われる側面もありますが、それは私たちの生活環境の変化によって、自然光以外からも多くのブルーライトを断続的に浴びるようになったことが原因です。

この機会にブルーライトが私たちに与える影響について考えていきましょう。

LEDの普及でブルーライトが問題化。

デジタル機器のなかった頃の暮らしなら、とりたてて問題は生じなかったであろうブルーライト。しかし今、私たちの周りにはスマートフォンをはじめ、パソコンやタブレット端末、ゲーム機にテレビなど、数多くのデジタル機器があふれています。

そして、ここ数年の間にそれらデジタル機器のディスプレイに用いられるようになったのがLEDです。 LEDは、それまで使用されていた冷陰極管をバックライトにした液晶ディスプレイに比べ、ブルーライトを多く発することがわかっています。もちろん、省エネルギー性に長けたLEDは現代社会における重要な存在です。また、スマートフォンやパソコンが、その利便性において、多くの人々にとって欠かすことのできないものとなっているのも事実。どちらも日常生活からシャットアウトするのではなく、上手に付き合うことが大切と言えるでしょう。だからこそ、ブルーライトのことを正しく知り、その特徴と気をつけるべき点をきちんと把握して、まずは”光”に対する意識を高めていきましょう。