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知っトク!?健康スキル

美と健康のカギは腸にあり! 腸から本気のアンチエイジング(1/4)

掲載号 vol.14

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腸が美と健康に大切であることは何となく知っていても、それを意識して生活している人は少ないかもしれません。腸は消化器官としての役割に加えて、全身のさまざまなアンチエイジングのカギを握っている重要な臓器。加えて脳の働きと関係していることも、わかってきました。身体の内側から輝く"真のアンチエイジング" のためには、まず腸をケアすることから見直してみましょう。

この先生に聞きました!

辨野義己先生

辨野義己先生

べんの よしみ

理化学研究所 特別招聴研究員

酪農学園大学獣医学科卒業。東京農工大学大学院を経て、2009 年より現職。専門は腸内環境学、微生物分類学。新しい腸内細菌を多数発見。腸内細菌と病気の関係を研究

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まずは、「腸の働き」を知る。

脳にも匹敵する機能が備わっているとされる腸。近年、解明されてきた新事実も含めて、まずは、腸のすごい働きについてお伝えします。

近年の研究でわかってきた腸と健康の関係性。

腸が、美と健康に大きく関係していることをご存知ですか? 意外かもしれませんが、腸は、単なる消化器官ではなく"第二の脳"とも言われるほど重要な臓器。実にさまざまな働きをしているのです。

「人が誕生するとき、まず最初に作られるのは脳ではなく、腸。腸が"第二の脳"と言われる大きな理由はそこ。さまざまな情報を受け取る神経細胞が張り巡らされ、脳から独立して働くことができる唯一の臓器なんです」と、理化学研究所で腸内細菌を研究する辨野義己先生。

「腸は、消化・吸収を担う小腸と、便を作る大腸から成っています。小腸には細菌やウイルスから身体を守る免疫機能が備わっていますが、大腸は、仕組みが複雑ではないため重要視されてきませんでした。ただ、近年になり大腸の働きが健康に大きな影響を及ぼしていることがわかってきました」

美と健康のためには"腸内細菌"に注目を。

女性のガンの死因の1位が大腸ガンであることも、無視できない事実。

「大腸ガンのほか、大腸ポリープ、潰瘍性(かいようせい)大腸炎、過敏性腸症候群など、大腸は、人間の身体の中でとりわけ病気が多い臓器。それは"腸内細菌"が大腸に影響を与えるからなんです。しかも糖尿病、乳ガンといった病気にも、大腸の腸内細菌が関係しているとも言われています」

健康のカギを握っているのは、600~1000兆個あるとも言われる腸内細菌だったのです。しかもそれは、肌や体型にも関係しているのだそう。

「便秘で肌あれになるのは、腸内細菌の、いわゆる"悪玉菌"が増えるから。それによって発生した有害物質が肌に影響を与えているのです。また、肥満は腸内細菌の種類に要因があると言われているんですよ」

 そう聞くと悪影響ばかりだと思われそうですが、腸内細菌には、ビフィズス菌に代表される"善玉菌"も存在。美肌作りに欠かせない栄養素も作り出しているのです。つまり、健康で若々しく輝けるかどうかは、腸内細菌のバランス次第。上手くコントロールすることが、"真の抗老化(アンチエイジング)"につながるのです。

(1)免疫細胞の約7割は、腸管に集中。多くの有害な細菌やウイルスを、腸で撃退して体内に吸収させないようにしています。

(2)精神を安定させる作用があり、ハッピーホルモンと言われるセロトニン。実は脳が作り出すセロトニンはほんのわずか。約90%は腸が作っています。

(3)腸には独自の神経細胞ネットワークがあり、消化吸収、排便などの働きは独自の判断で行なっています。

(4)人が誕生するとき、最初に作られるのは脳ではなく、腸。それだけ重要であるということ。

(5)健康を左右する腸内細菌がすんでいるのは、主に大腸。大腸は小腸に比べて酸素が少ないため、細菌にとっては快適な環境なのです。腸内細菌のすみかである大腸は病気の発生源になりやすいのです。大腸ケアが病気予防のカギに。


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