真の“キレイ”を目指そう!
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真の“キレイ”を目指そう!
成果が出やすいから、やる気も出る!
私たちのヒーロー「アディポネクチン」を少しでも増やすために日常生活でできることはないか、改めて松澤先生にうかがいました。 「大切なのはやはり、内臓脂肪を過剰に溜め込まない生活を心がけることでしょう。例えば運動。意外かもしれませんが、現役力士はあんなに身体が大きいのに、実は脂肪量は決して多くないのです。彼らが太って見えるのは皮下脂肪のため。内臓脂肪は、日々の激しい稽古ですぐに消費され、その一方で筋肉が発達していく。そして筋肉がついた身体はエネルギーをより消費しやすくなる、というわけです」 運動をすると、まず燃え出すのが内臓脂肪。先に述べた通り、油断するとすぐに増えてしまう一方、燃焼しやすい性質があるため、がんばった分だけ成果が出ます。 「ある研究によると、内臓脂肪を3か月かけて減らした人たちからは、血液中のアディポネクチン量が3〜4割増えたというデータもあります。適正な量の脂肪細胞でアディポネクチンは増え、その機能を取り戻すのです」 一度減ったら元に戻らないわけではなく、生活習慣を変えれば、比較的短期間で成果に結びつくのもヒーローならでは。これならやる気も起こるというものです。 下に紹介した方法を参考に適切な脂肪量を保ち、「アディポネクチン」を活性化させることで、目指せ! ヘルシー美人。 この夏をきっかけに、ただ痩せればいいという考えからは卒業しましょう!アディポネクチン【活性術】
過剰な内臓脂肪を減らすことで「アディポネクチン」を増やし、その働きを存分に受け取るため、日常生活でできることは、どんどん実践していきたいものです。ただ、研究途中の「アディポネクチン」だけに情報はしっかり吟味したいもの。松澤先生にもアドバイスをいただきました。
- まずは運動で、適切な脂肪量をキープ!
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「アディポネクチン」を増やすため、あるいは減らさないためには、脂肪をエネルギーとして消費し、内臓脂肪を溜め込み過ぎないことが何より重要です。いつもの生活の中で、なるべく身体を動かすことからトライしてみては。
ドクターからのアドバイス
「有酸素運動も、もちろんいいのですが、内臓脂肪に直接働きかける腹筋などの筋肉運動もおすすめです。ただし無理は禁物。特に普段から身体を動かすことに慣れていない人は、できる範囲で少しずつが鉄則。続けることが大切なのです」
- 「アディポネクチン」似の成分を食品で摂ろう。
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りんご、ぶどう、トマト、ピーマンといった果物や野菜からアディポネクチンと似た構造を持つ物質・オスモチンが見つかっており、それらを食べることで「アディポネクチン」と同様の効果が期待されています。
ドクターからのアドバイス
「アディポネクチン似のオスモチンですが、食品で摂取できる量はわずかなので、運動プラスαとして考えるのがいいでしょう。それに、果実や野菜をバランスよく食べることが身体にいいのは言うまでもありません」
- 「アディネポクチン」を増やす、大豆製品や海藻類を。
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豆腐や納豆をはじめとする大豆食品に含まれるベータコングリシニン、わかめ、ひじきなどの海藻類に多い食物繊維、さんまや鯖などの青魚に豊富なEPAなどは、「アディポネクチン」を増やすと考えられています。
ドクターからのアドバイス
「これらの食材が有する成分がアディポネクチンを増やすと注目されているのは確かですが、量はわずか。これだけに頼らず、運動とセットでアディポネクチンの増量を図りましょう。和食の代表食材ばかりなので、直接的な生活習慣病予防の面から見ても積極的に摂取するのはいいことです」
- 「アディポネクチン」量を、激減させるタバコは止めて。
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「百害あって一利なし」と言われて久しいのが喫煙。さまざまな病気の原因となることが叫ばれていますが、「アディポネクチン」の分泌量への影響という点でも、やはりNGです。
ドクターからのアドバイス
「アディポネクチンの分泌を妨げる、もっとも大きな要因が喫煙。というのも、脂肪細胞は化学物質に非常に弱い細胞でもあるからです。タバコはせっかく分泌されたアディポネクチンを一瞬のうちに減らしてしまいます。すぐにでも禁煙に取り組みましょう」
“がんばれば、すぐ応えてくれる。 そんなところも、やっぱりヒーロー”