医療現場で活躍!?毎日でも飲みたい、炭酸水の健康効果！（2/2）

炭酸にまつわる　疑問Q&A

炭酸飲料を子どもが飲むのは禁止！ はなぜ？

炭酸でなく、糖分が悪かった。
骨や歯を溶かすと言われたのは間違い。子どもがNGと言われたのは甘い炭酸飲料には約10%の糖分が含まれるから。虫歯になるリスクが高まるだけでなく、必要以上の糖分を摂取してしまいます。また一度に飲み過ぎると炭酸ガスが血中に入り炭酸酩酊（酔ったような状態）になることもあるので、糖分のない炭酸水でも一度に飲む量は大人で500ml程度に。

炭酸を飲む効果はなに？

便秘に効果があります。
炭酸ガスが胃と腸全体の蠕動運動を促すことがわかっています。飲むだけではスポーツ時などの疲労回復効果はありません。ただ、口当たりがよく飲みやすいので、水分補給としてはよいでしょう。

ダイエットにも効果あり？

残念ながら直接的な効果はなし。
少量の炭酸水は、胃の血管を拡張させ、食欲を増進させますので、逆効果かもしれません。500ml 程度飲めば、食事の量が自然と抑えられてダイエットにはなりそうですが、炭酸を飲んだから痩せる、というわけではありません。

カラダにいいという炭酸泉。その効果とは？

血行促進と血圧低下。
炭酸泉浴は、末梢血管の拡張によって温水からの熱が体内に入りやすいので、短時間で体温が上がります。炭酸による血管拡張（Q５参照）とあいまって血行が促進され、老廃物の排出も促されます。また末梢血管が広がるので入浴直後に血圧が下がります。高血圧の方は繰り返し入ることで血管の柔軟性が増し、改善へ向かうことも。

普通のお湯と炭酸泉、どう違うの？

血行促進のしくみが違います。
普通のお湯で入浴した場合、外部からの温熱に対して一定の体温を保とうとする防御反応が起き、熱くなった場所を冷やそうと冷たい血を他の部分から送ることで血行が促進されます。炭酸泉では、皮膚から吸収され静脈に入った炭酸ガスが、体内に溜まった老廃物と認識され、その「老廃物」を排出するために、血管が拡張して血流が促されます。そのため炭酸泉は湯温が低くても血行がよくなり、炭酸濃度が高いほど効果も高まります。

炭酸泉、天然と人工どちらがいいの？

差はありません。濃度と成分が重要。
天然・人工に差はなく、炭酸濃度と溶け込んでいる成分が問題。市販の炭酸入浴剤は通常サイズの浴槽に溶かすと約100ppm、炭酸泉は250ppm 以上のものを指し、炭酸泉によって炭酸濃度が異なります。炭酸泉がもたらすのは血行促進による温浴効果ですが、保温効果のある物質（重曹：炭酸水素ナトリウムなど）が一緒に溶け込んだ入浴剤や炭酸泉ではその効果が加わります。

炭酸泉に入るときの注意は？

静かに入ること。自律神経疾患の人は注意。
バシャバシャとすると炭酸が気泡化して抜けるので、静かに浸かりましょう。温まった血液は全身を巡るので足浴も効果はありますが、炭酸による血管拡張効果があるのはお湯に触れた部分だけなので、全身浴がおすすめ。ただし自律神経の疾患がある人は、血圧が下がりすぎるので避けましょう。普段から立ちくらみの多い人も注意してください。また、炭酸自体には保温効果がないので、入浴後はガウンなどで保温するとよいでしょう。

炭酸水は美容にも効果があるの？

パックのように長くつけていると血流がよくなる。
炭酸が皮膚に浸透して末梢血管を拡張する効果は顔であっても同じ。そのため炭酸パックのように数分間顔につけると、血流をよくする効果が。ただ、入浴時の身体のように、皮膚が赤くなるので注意。バシャバシャと洗う炭酸水洗顔には、血流改善の効果はあまりなさそうです。