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知っトク!?健康スキル

健康に美容にミネラルは不可欠(1/3)

掲載号 vol.16

五大栄養素のひとつであるミネラル。骨や歯、血液など身体を作るための材料で命を維持するために必要不可欠な栄養素であるにもかかわらず、今、ほとんどの人がミネラル不足に陥っているのだそう。
なぜ不足してしまうの? 摂らないとどうなるの?意外に知られていない、ミネラルのこと。
その正しい知識や摂り方を、お伝えします。

この先生に聞きました!

澤登雅一先生

澤登雅一先生

さわのぼり まさかず

三番町ごきげんクリニック 院長

血液内科医として日本赤十字社医療センターに勤務後、2005年より『三番町ごきげんクリニック』院長に。米国先端医療学会(ACAM)キレーション治療認定医。著書は『細胞から「毒」が逃げ出す生き方─キレーション身体革命』(講談社)など多数

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まずは押さえておきたいミネラルの基礎知識

覚えておきたい身体に必要なミネラル。

よく耳にする「美と健康にはビタミンとミネラルが大事」という言葉。肌あれにはビタミンCが活躍することや、ビタミンEに抗酸化作用があることなど、ビタミンに関してはその種類や働きを知っている人は多いはず。では、ミネラルについてはどうでしょう?

種類や働きをきちんと知っていますか? ミネラルとは糖質、脂質、タンパク質、ビタミンと並ぶ五大栄養素のひとつです。代表的なものとしてカルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛などが挙げられ、約100種類もあるミネラルのうち、それらを含む16種類がヒトにとって不可欠な“必須ミネラル”と呼ばれます。健康のためには、実はビタミンと同じくらい大切なのです。

「カルシウムは骨や歯を、鉄は血液(赤血球)を作り、マグネシウムはタンパク質の合成やエネルギー代謝になくてはならない存在です。このようにミネラルは、生きるために絶対に欠かせないもの。中でも、亜鉛は免疫を司る一番のミネラルであり、生殖機能にも大変重要な働きをします。また、皮膚や目の健康のためにも必須です。300種類以上の身体の働きに関係していて、健康を保つためには亜鉛の存在が必要なのです」

そう話すのは『三番町ごきげんクリニック』院長の澤登雅一先生。ミネラルは身体を構成する成分のうちたった4%ですが、それでも多くの人がミネラル不足にあると澤登先生は警鐘を鳴らします。

食品から摂るのが唯一の手段。しかし、その含有量は激減!

主なミネラルの働きなぜ、私たちはミネラル不足に陥っているのでしょうか? 身体で作ることができないミネラルは、食品で摂るほか方法がありませんが、その食品が含むミネラル量の激減が、不足に陥る大きな原因のひとつなのです。

「ミネラルを多く含む食品として挙げられるのが野菜。ほうれん草は鉄が豊富だと言われていますが、1950年に比べると、その量は6分の1にまで低下しています。農作地の土壌が痩せたことが主な理由です」
しかも、食生活の変化によって、野菜を摂る機会が少なくなり、ますますミネラルを摂りにくい状況になっているのです。

「1日の食事から摂れる鉄はせいぜい20㎎。そのうちわずか1~2㎎しか身体に吸収されない上、約1㎎が体外へ喪失されます。出血に伴って喪失量も増えますから、有経期の女性は特に注意が必要。日本人の成人女性の約6割が潜在性鉄欠乏症、いわゆる“隠れ貧血”だと言われています。このようにミネラル不足は自覚症状がないうちに進行していることがあります」

ミネラル不足は、ほかにどんな不調を引き起こすのでしょうか。また、不足だけが問題ではないと気になる話も、教えていただきました。

低下する野菜のミネラル
(100gあたりの含有量)

低下する野菜のミネラル

出典/「日本食品標準成分表」(文部科学省)

野菜の栄養素は昔に比べ、全体的に著しく減少しています。この原因は、もともとミネラルが少ない日本の土壌がさらに痩せたため。その上、農薬や化学肥料の使用によってミネラルの量や種類が減っていると言われています。また、人工栽培により、旬の時期に関係なく収穫されることなども一因に。野菜の栄養素の低下が意味するのは、私たちが野菜を食べることによって、本来得られたはずのミネラルやほかの栄養素をきちんと確保することが難しくなってきているということなのです。

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