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知っトク!?健康スキル

スマホ首の影響はコリや痛みだけじゃない!頭痛や集中力の低下などの原因は“首”にあり!?(2/3)

掲載号 vol.44

記事内容

読了時間:11分

姿勢を正すだけでは解決にならない!?不調の原因となる「不動化」とは!?

30分動かないだけで筋肉が固まり始める!

コリや痛みは、首の前傾が問題、と聞くと、思わず姿勢を正したくなります。それも大切なことですが、実はそれだけで解決できるわけではありません。よい姿勢であっても、動くことなく同じ姿勢を続けることはよくないのです。

ヒトは動物ですから、まさに“動くもの”として身体ができているわけです。植物のようにじっとしていられる作りにはなっていません。首を前傾する姿勢は、それだけでも負担。動くことなく、同じ姿勢を長く続けるとさらに大きな負担になります」

スマホの利用をはじめ、読書も書きものも料理も手芸も、没頭しやすいため、気づかないうちに長時間同じ姿勢を続けてしまうことになります。

「ここでの長時間というのは、15~30分。たったそれだけの時間でも、あっという間に筋肉が硬くなり始めてしまいます。さらに、巻き肩になることも問題です。身体の前で作業を行うため、肩を身体の前側に巻き込むような姿勢になります。そうなると、首を持ち上げるために重要な、背中の【僧帽筋(そうぼうきん)】が引っ張られ、緊張した状態になります」

不動化は、筋肉だけでなく、筋肉をなめらかに動かす働きがある大切な組織も硬くなってしまうのだそうです。

「その大切な組織とは、筋肉の周りにある【ファッシア】です。最近、筋膜という言葉を聞いたことはありませんか? ファッシアも、筋膜のひとつ。水分を含んだ、伸縮性のある“ゆるゆる”の組織で、全身の筋肉と筋肉、筋肉と皮膚などの隙間に張り巡らせるように存在します。柔らかく自在に伸び縮みできるからこそ、潤滑油のような役割を果たし、身体をなめらかに動かすことができるのです。しかし、不動化によって筋肉の血流が悪くなると、ファッシアに水分が溜まりやすくなり、むくみが生じます。そうするとファッシアの柔軟性が失われて、筋肉をなめらかに動かせなくなり、身体を動かしづらくなってしまいます」

マッサージだけでなく動かすことが重要!

コリや痛みの解消のカギになるのは、肩甲骨周りのファッシアです。

肩甲骨周りの
ファッシアがカギに!
ファッシア

肩甲骨の周りにある、僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋は意識しないとなかなか動かすことのない筋肉。この筋肉を動かすことが、ファッシアのむくみ解消につながります。

「背中にある【僧帽筋】、そのさらに深い場所にある【肩甲挙筋(けんこうきょきん)】、【菱形筋(りょうけいきん)】は、抗重力筋といって重力に負けないように身体を支える筋肉。支えることが仕事ですから、意識しないと動かす機会がありません。その上、スマホの使用などで不動化しやすく、血行不良が起こりやすい筋肉です。特に肩甲挙筋、菱形筋の周りにあるファッシアのむくみは、日常の動作だけでは十分に解消されません。これが、慢性的な肩こりや痛みの原因になっているのです」

コリや痛みはマッサージだけでは解決できないもの。筋肉をなめらかに動かす働きを果たせるように、ファッシアのむくみをとることが必要なのです。首の前傾に気をつけながら、不動化を防ぐこと。そして、肩甲骨周りの筋肉を動かす体操をとり入れること。それらでファッシアのむくみを防ぐことができます。今ある不調の改善、そして未来の健康にもつながる習慣をとり入れましょう。

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