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知っトク!?健康スキル

病は気からはホントだった!!ポジティブに生きる秘訣!(3/3)

掲載号 vol.17

“ごきげん”は自分で作れます。

考え方で人生がハッピーになるなら、ポジティブなほうを選択したい! ごきげんライフに重要な3つの要素をご紹介します。少しずつ生活にとり入れて、ごきげんな毎日を過ごしましょう!

毎日の行動を変えてボジティブな考え方を

ごきげんになることで、幸せをつかめるのなら、ポジティブな選択をできるようになりたいもの。そのためには考え方を変える心のエクササイズと、健康で元気な脳のための食事、ストレスに強い脳と心を作る運動で、ごきげんになる力を備えましょう。

「経済的に豊かでない国や、危険が隣り合わせの国でも、『幸せだ』と感じる人は多くいます。つまり、人はどんな環境でも幸せを感じる力を持っているのです。その力を引き出すためにはトレーニングが必要ですが、ネガティブな感情を追い出すことが目標ではありません。ネガティブな感情もストレスも、危機管理のためなど、生きていく上で必要なもの。それがかえってごきげん作りに役立つこともあります」

ここで紹介するのは、日々の中で簡単に取り入れられるものばかり。すべてを実践できなくても、できそうなもの、興味を持ったものから始めてみて。ごきげんになる力を高め、より健康で幸せな人生を目指しましょう!

  • 考え方を変えてみる心のエクササイズ

    ネガティブな感情に支配されそうになっても、そこから抜け出せる方法が、自然と浮かんでくるようになります!

    1. 自分自身を、高く評価する。

      「私は、すごく才能がある!」「私ならできる!」とイメージするだけで、実際の自分もそれに近づけるそうです。自分に対する評価・自信度を"セルフコンセプト"と呼び、それがポジティブかネガティブかで、人生で成功するか否かに大きく影響するそう。評価は特に根拠がなくてもよく、思い込むことでOK。

    2. 嫌なことにも、感謝する。

      不満を感じたときには、その原因に “感謝” するようにしましょう。例えば、自分への悪口を聞いてしまったとしても、自分のマイナス部分を知る機会を得られたと考えて。そうすれば、もっと魅力的になる方法を考えることもできます。自分をよりよい人間に成長させる、その機会に感謝しましょう。

    3. 一日の終わりに、 “よかったこと” を思い出す。

      一日を振り返って、3つのよかったこと(three good things)を書き出しましょう。 “友だちとおいしいランチを食べた” など楽しかったこと、嬉しかったこと、おもしろかったことを思い出そうとすると、脳が一日の “よいこと” だけを探すようになり、脳内のポジティブな神経ネットワークが強化されるそうです。

    4. 何はなくとも、笑ってみる。

      笑うと、脳に楽しいという信号が送られ、ポジティブな思考回路がより強化されるそうです。心から笑うことが一番ですが、最近では、意識的に笑顔を作るだけでも脳が楽しいと判断し、ポジティブな感情が高まることもわかってきたそうです。口角をくっと持ち上げてみるだけでも効果ありです!

  • 健康で元気な脳のために!食事

    身体を作るのは、日々の食事。身体が変われば心も変わります。ごきげんになるためにも食を考えましょう!

    1. 腹八分目で自分を磨く。

      食事の栄養素を減らさず、カロリーを制限する “カロリス″ 。老化のスピードをコントロールする、長寿遺伝子を目覚めさせるのに有効な食事法ですが、セルフコンセプトをポジティブにするのにも役立ちます。腹八分目にすればカロリーを抑えやすくなります。それでムダな脂肪が落ちてくれば、自信がついて、自分によい評価をしやすくなります。

    2. タンパク質は過不足なく!

      身体に不可欠な五大栄養素は、脳にも不可欠なもの。特にタンパク質はごきげんを作るために大切。幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの材料になるのです。セロトニンの元になるトリプトファンは肉や魚、牛乳、大豆、アーモンド、バナナなどに含まれています。ただし、タンパク質の摂り過ぎは寿命にマイナスな面もあるので、あくまでもバランスよく!

    3. 空腹をごまかす、ティーズフーズを活用する。

      空腹状態で食事をすると血糖値が急上昇するので、糖度の低いおやつを食べて空腹をごまかすという方法があります。その時に役立つのが “ティーズフーズ” 。空腹ではないと脳をだます食べ物のことで、ナッツ類、ベリー類などがそれで、実はごきげん作りにも◎。ナッツ類には、脳の働きに関係する油・オメガ3が、ピーナッツや赤ブドウの皮には、長寿遺伝子を働かせるレスベラトロールが含まれています。上手に活用を!

  • ストレスに強い脳と心を作る!運動

    運動することで、心肺機能を上げたり、脳を活性化。目標を達成することで自信がつき、幸福度もアップ!

    1. 運動は、体力のほかに脳細胞も作る

      学習や記憶を司る海馬。そこにある、神経細胞の生産に不可欠な"脳性神経栄養因子"が、運動によって増えるのだそうです。アメリカ・イリノイ州にある高校の教師が、毎朝生徒にランニングや自転車などで、運動をさせるようにしたら、成績が飛躍的に伸びたそう。運動は、身体と脳を鍛え、幸福をつかむ力も鍛えているのかも。

    2. 少しキツめの運動が、ストレスに強い脳と心に!

      激しい運動は、老化の原因になる活性酸素が発生しますが、それに対抗するための体内環境を作れるようにもなります。心や脳でも同じことがあると考えられ、ストレスに慣れておくと、いざ大きなストレスが振りかかってきても対応しやすくなるはず。少しキツい運動は、ストレスに強い脳と心を作り、幸福度のアップにつながります。

    3. 今日も運動をした!その達成感でポジティブに。

      週に2日以上運動をしている人は運動をしていない人に比べて圧倒的にストレスが少なく、幸福度も高いという結果が出たそうです。運動を始めようとしても、三日坊主になってしまうのは着替えなど準備に手間がかかることも要因になるようですが、前日に準備を済ませてそのハードルをクリアして。今日も運動できた! という達成感もごきげんには役立ちます。


この先生に聞きました!

坪田一男先生

坪田一男先生

つぼた かずお

慶應義塾大学医学部教授

眼科専門医、医学博士。慶應義塾大学医学部卒業後、日米の医師免許を取得。角膜移植、ドライアイ、屈折矯正手術における世界的権威。近年は、研究領域をアンチエイジング医学にも広げ、科学的実証から臨床応用への研究に取り組む。『ごきげんな人は10年長生きできる ポジティブ心理学入門』(文藝春秋)など著書多数

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