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なるほど!食の知識

コーヒーは身体にいい?悪い?ポリフェノールの健康効果とは(1/2)

掲載号 vol.9

Vol.3

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美と健康のために正しいと思うこと。
その常識を徹底検証していきます。

記事内容

読了時間:9分

この先生に聞きました!

近藤和雄教授

近藤和雄教授

こんどう かずお

お茶の水女子大学大学 大学院教授

1979年、東京慈恵会医科大学卒業後、メルボルンのベイカー医学研究所へ留学。防衛医科大学校病院講師、国立健康・栄養研究所臨床栄養部室長を経て、現在、お茶の水女子大学大学院生活環境教育研究センター長。日本動脈硬化学会評議員。赤ワインに含まれるポリフェノールの動脈硬化予防の効果をいち早く実証し、世界的な医学雑誌『Lancet』で報告

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コーヒーのポリフェノールで抗酸化。

コーヒーって本当はカラダにいいの?悪いの?

胃腸によくない、子どもは飲んじゃダメなど、長年健康に悪い印象を持たれてきたコーヒー。最近では、がん予防や成人病予防になるといういいウワサも聞くようになってきました。コーヒーにまつわる健康への影響、本当はどれが正しいのでしょう?

コーヒーのポリフェノールで抗酸化。

80年代に「コーヒーはコレステロール値を上げる」という学説が発表されたことがあります。ところが調べてみると、これは煮出したコーヒー豆を使ったデータによるもので、その後、フィルターを使って入れたコーヒーでは脂質はほぼ取り除かれ、コレステロールに影響はないことがわかりました。現在では、コーヒーにはクロロゲン酸というポリフェノールが含まれ、赤ワインやお茶と同じく抗酸化作用があることが認められています。

人間は、酸素を取り入れてエネルギーを作り出していますが、その時に活性酸素という体に悪さをする物質が作り出されます。体内のSODなどの抗酸化物質がこの活性酸素を処理してくれますが、足りない分を外部から取り入れるポリフェノールなどが処理してくれるのです。生活調査データを取ったところ、日本人はポリフェノールの約7割を飲料から摂取していることが分かりました。ポリフェノール摂取に、飲み物は欠かせない存在だったのです。

ポリフェノールは、1日あたり1000~1500㎎摂ると体によいとされています。これは日本茶に換算すると約10杯ですが、コーヒーだと約5杯。赤ワインであれば500㎖程度ですが、こちらはアルコールが苦手な人には薦められません。その点、コーヒーは気軽に無理なく摂れる飲み物であると考えられそうです。

ただ、コーヒーはあくまでも嗜好品。効果を目的に飲むのではなく、おいしく楽しんで飲みましょう。

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