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ほっこり癒しの時間

安心安全を第一に、牛と豚も育てる、石垣島の循環型有機農場

掲載号 vol.14

Vol.6

記事内容

  • 育てたいのは“健康な牛”。

読了時間:5分

この先生に聞きました!

宮谷茂会長

宮谷茂会長

みやたに しげる

『やえやまファーム』会長

関西出身。9年前に石垣島で有機農業をスタート。作物栽培から加工・販売まで一貫して手がけている。また、農業の大切さを発信するために、グリーンツーリズムなどを融合させた事業も展開

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育てたいのは“健康な牛”。

畜産を始めたことで循環型有機農場が完成。

皆さん、こんにちは! 石垣島・『やえやまファーム』の宮谷です。暦の上ではもう秋ですが、石垣島の夏はまだ終わりそうにありません。長い夏と暖かい冬を迎えるたびに、ここが常夏の島だと実感します。

『やえやまファーム』はこの恵まれた気候を利用して、農業のほかに牛や豚の飼育も行っているんです。始めたきっかけは、有機栽培に必要な堆肥(たいひ)を作るため。最初は、畜産農家から分けてもらっていたのですが、やはり、トレーサビリティのためにも一から自分たちで作りたいと思い、それに取り組むことにしたのです。

家畜のフンから堆肥を作り、野菜や果物を育て、またそれを家畜に与える。時間と手間はかかりましたが、そんな循環型農業を実現させることができました。その過程で出る農作物の不要部分も家畜の飼料にするなど、本来捨てるものも活かす、「ファームの外から何も持ち込まない、何も捨てない」という農畜産業は、私の理想だったのです。

栄養のある安全な飼料で健康な牛と豚を飼育。

そうした循環型農業を続けるうちに、堆肥のためだけに家畜を飼うのではなく、安心・安全で美味しく食べられる牛や豚を育てたい、と思うようになりました。何しろ海に囲まれた石垣島は、潮風に乗ってミネラルが降り注ぐ場所。飼料となる野菜や果物、牧草もミネラルを含んでいるので、健康な牛や豚が育つ環境なのです。しかもここで与える野菜や果物は、『やえやまファーム』産の有機作物が中心。彼らにも良質な飼料だとわかるのか、パイナップルをとても美味しそうに食べるんですよ。

石垣島の風土を活かして最良の牛を育てたい。

今、私たちが目指しているのは、美味しくヘルシーな牛を育てること。例えば、赤身が多く脂肪が適度な"赤牛"。一般的には霜降り肉が美味しいとされていますが、赤身が多くても柔らかくて美味なんです。健康的に育てるため、赤牛に与えるのはほぼ牧草のみ。大量に必要になりますが、年中温暖な石垣島は、本州よりも豊富に牧草を収穫できます。特に伊原間(いばるま)牧場は、同じ場所から朝日と夕日を見られるほど日照時間が長いので、牧草の生育がいいのですよ。また、土地が広大であること、風通しがよく木陰があることなども、赤牛がストレスなく過ごせるまたとない環境です。

私たちが、このような畜産を行う理由は、多くの人に、新しい価値観で育てた『やえやまファーム』の牛や豚の存在を知ってもらうためです。また食べてもらうことで、健やかに過ごしてほしいという願いもあります。

私たちは、ブランドや値段に左右されることなく「安心・安全かつ、健康的で美味しいもの」を作り、発信したいと考えています。そのために今、『やえやまファーム』育ちの牛や豚の加工食品や直売所作りを進めています。間もなく皆さんにお届けできると思いますので、どうぞご期待ください。

1,海の見える広大な牧場で草を食べる牛たち。ストレスなくのびのびと育っています。2,ソーセージやベーコンなど、肉の加工品も開発中(写真はイメージです)。3,パイナップルジュースの不要部品を牛や豚の資料に。4,ファーム育ちのオーガニックパイナップル。7月に収穫の最盛期を迎え、秋には、収穫したてのものを使ったジュースが登場します。5,伊原間牧場の近くにあるゲストハウス『てぃんがーら』(☎0980-89-2920)。てぃんがーらとは、天の川のこと。美しい星空も石垣島の自然も満喫できます。

やえやまファーム

有機栽培を行う崎枝(さきえだ)農場と、畜産を営む幸福牧場、300頭あまりの牛や馬を放牧している伊原間(いばるま)牧場を有する『やえやまファーム』。崎枝農場では、ハルサー(畑人)体験や、トレッキング、乗馬のほか、シュノーケリングやダイビングなどのマリンレジャーも楽しめます。
崎枝農場●沖縄県石垣市崎枝屋良部556-111 ☎0980-84-4545
http://www.yaeyamafarm.net

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