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ほっこり癒しの時間

国産のパインは沖縄から。石垣島で作られる極上のパインとは

掲載号 vol.10

Vol.2

記事内容

  • 常夏の石垣島から極上パインを全国へ!

読了時間:5分

この先生に聞きました!

宮谷茂会長

宮谷茂会長

みやたに しげる

『やえやまファーム』会長

関西出身。9年前に石垣島で有機農業をスタート。作物栽培から加工・販売まで一貫して手がけている。また、農業の大切さを発信するために、グリーンツーリズムなどを融合させた事業も展開

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常夏の石垣島から極上パインを全国へ!

国内では沖縄だけで作られているパイン。

皆さん、こんにちは! 石垣島・『やえやまファーム』の宮谷です。本州はそろそろ秋の気配を感じる頃ですね。でも石垣島は、まだ夏。11月初旬でも海で泳ぐことができるんですよ。そんな常夏の島・石垣島から、今回はパイナップルについてお話ししたいと思います。

皆さんは、パイナップルがどんな風に生(な)っているかご存じですか? 木に生る、あるいは土の中で育つと思われているかもしれませんね。実はパイナップルは、地面から伸びた茎の先に生るんですよ。栽培には、一年を通して温かいこと、土の性質が酸性であること、水はけがよいことの3つの条件が必要で、国内では沖縄県でしか作られていないんです。

おいしさの決め手は甘味と酸味のバランス。

パイナップルのおいしさは、甘味と酸味のバランスで決まります。パインは収穫時期によって夏実と秋実とに分けられ、6~7月に熟れる夏実は、甘味と酸味のバランスが最適なので、そのまま食べるのが一番美味。一方、10~11月に収穫される秋実は、酸味が少し強く、夏実に比べると、生で食べるのはやや不向きだと言えます。そんな理由から、石垣島のパイナップル農家はこれまで積極的に秋実を育ててきませんでした。しかし、夏実の収穫後に畑を遊ばせておくのはもったいない。農家からのそんな相談もあって、秋実を活用するための方法を考え始めました。

秋実の酸味を生かしてさまざまなおいしさを。

そうして秋実は、スライスパインに加工しました。甘味を加えることで酸味との絶妙なバランスが生まれ、「おいしい」と大評判になりました。今は主に学校給食用として、東京・大阪・名古屋・福岡などに、年間60万食を出荷しています。

秋実はほかに、アイスキャンデーやシャーベット、ジャム、ゼリーなどを作っています。秋実の加工を始めて8年が経ちますが、スライスパインをはじめ、どの食品も大変な人気で、これまで積極的に育ててこられなかった秋実も、今では栽培が追いつかないほどになりました。

ちなみに夏実は、新鮮なものをギフト用として出荷するほか、ストレートジュースを作るのにも使っています。実だけでなく、皮も芯も丸ごと搾って作るので、まるで夏実そのものを味わっているようなおいしさになるんです。しかも、一般的なものに比べてビタミンA(βカロチン、レチノール)やビタミンC、食物繊維が豊富。おいしさと栄養価の両方を持った、理想のストレートジュースを完成させることができました。

手間もコストもかかる作業ではありますが、パイナップルのおいしさを多くの人に知っていただけるようになったのは、本当に嬉しいこと。今後も石垣島から、さまざまなおいしさをお届けしたいと思います。


1,パインの下からは新たな芽が。これが伸びてできるのが秋実です2,パインはここでスライスパインやストレートジュースに加工されます。3,しっかり洗浄されるパイナップル。4,人気の「パインジュース100%」¥2,100。(沖縄県内は¥1,680)、「パイナップルジャム」¥840 5,ファーム内を1周できるロードトレイン 6,ファーム内「畑のPizza」では、収穫されたばかりの野菜を使った、焼き立てピッツァをいただけます(¥2,000〜)

やえやまファーム

有機栽培を行う崎枝(さきえだ)農場と、畜産を営む幸福牧場、300頭あまりの牛や馬を放牧している伊原間(いばるま)牧場を有する『やえやまファーム』。崎枝農場では、ハルサー(畑人)体験や、トレッキング、乗馬のほか、シュノーケリングやダイビングなどのマリンレジャーも楽しめます。
崎枝農場●沖縄県石垣市崎枝屋良部556-111 ☎0980-84-4545
http://www.yaeyamafarm.net http://www.vacation-farm.com

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