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ふふふなコラム

ギフトコンシェルジュ 裏地桂子さんに聞く、贈り物のコツと流儀

掲載号 vol.15

Vol.9

本質の美を求めて。 内面から輝く秘訣をうかがいます。

記事内容

  • ギフトコンシェルジュ・裏地桂子さん

読了時間:5分

ギフトコンシェルジュ・裏地桂子さん

気軽なプチギフトが人間関係を深めてくれる。

ギフトコンシェルジュとして、贈り物選びのコツを提案している裏地桂子さん。お会いするとまず、私たちスタッフに小ぶりのボトルを手渡してくれました。「珍しいでしょ。桑の葉のお茶。どうぞ」という言葉をきっかけに、「どんな効能があるのかしら」と会話は弾み、場の空気も和やかに。贈り物から広がる会話や、贈られた人の心の変化にまで思いを馳せてギフトを選び、言葉を添えて渡す。それが、裏地さんの贈り物の流儀です。 贈り物に何を選ぼうか迷っている人はもちろん、企業がパーティやレセプションのために用意するギフトを提案するのが、裏地さんの役割。 「先ほどのようにボトルのお茶ひとつでも、会話が生まれたり、気持ちが通じ合ったり。贈り物は、互いの距離をぐっと近づけてくれるものなんです」 30代にはライターとして各誌で活躍した裏地さん。 「40歳を目前にしたころ、ある編集者から、『あなたは物を見る目に長けているから、文章を書くよりもコーディネーターのような役割が向いているのでは?』と言われ、自分が本当にしたいこと、好きなことについて考えるきっかけになりました」 ライター生活に終止符を打った裏地さんに、偶然にも“和”をテーマにした雑誌での、商品セレクトや開発の依頼が舞い込みました。 「何かを手放すと、何かが入ってくるというのは本当ですね。充実していたライターの仕事を手放すのは寂しい気持ちもありましたが、私にとってより魅力的なチャンスが訪れたのです。そういった幸運は、多くの方からいただいたもの。だからそれをひとり占めするのではなく、そこから得られる幸福感を皆さんにお分けしたい。そんな幸せの連鎖が、私の喜びなのだと気づきました。私のコンセプトは、“お裾分け”ではなく“お福分け”なんです」

好きなものに囲まれて機嫌よく暮らしたい。

「毎日の生活では、辛いことももちろんあります。けれど、身の回りに好きなものがあれば、見ているだけで心癒されたり、気持ちを切り替えるきっかけになると思うんです」 自分が幸せでないと、人を幸せにすることはできない。だからこそ、日々機嫌よく暮らしたいと話す裏地さん。 「“好きこそものの上手なれ”という言葉がありますが、“好き”という情熱はとても大切。“好きなこと”が明確だと、自分が何をしたいのか、その先の道筋も見えてくるものです。私はこれからも、さらにお茶の知識を深めたいと思っているんです。そして今後は、さまざまな経験から得た、心がけや気づきを、若い人たちに伝えていきたいですね」 好きなものに関して「なんとなく好き」では済ませず、「なぜ好きなのか」「どうしておすすめするのか」を伝えるのも、ギフトコンシェルジュの役割。凛とした佇まいで朗らかに笑う裏地さんの、輝きに満ちた笑顔の原動力は、“好きなもの”に傾ける情熱なのです。

私の輝きの ~元気になれる本~

「おせちを中心に、祝いの料理80品が紹介されている本です。写真の美しさに加え、華やかな文章も魅力。いつも機嫌よく暮らしたいと思っている私ですが、時には落ち込むこともあります。けれどそんな時、ページをめくって数々のおめでたい料理を眺めていると、自然に元気が湧いてくるんです」。この本から得られたパワーを周りの人たちにも"お福分け"したくて、出産や誕生日のお祝いに贈ることも多いのだとか。 『祝いの料理』土井善晴著 テレビ朝日発行

この本の写真を担当する、鍋島徳恭さんから 贈られた一冊

裏地 桂子さん

うらじ けいこ●衣食住ライフスタイル全般に精通し、商品の企画・開発・プロデュースに携わる。京都『裏具』で、個人指導のいけばな教室を主宰。著書多数。近著に『もの、好き。衣食住をセンスよく楽しむ心得』(講談社)。 (左)「装いも、相手への心づかい」と話す裏地さん。着物を着ると気持ちも引き締まるそう (右)裏地さんプロデュース、『裏具』の「吉帖」(上)とタイムフレグランス「間が香る」(下)

寝具御誂専門店『IWATA』

裏地さんがブランディングアドバイザーを務める寝具店。 http://www.iozon.co.jp/