epiism 日本の美を求めてvol.4

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優美なる友禅の美を現代に息づかせる。

京都は御所の傍らの手描き友禅工房で代々守り続ける友禅文様を描く友禅染作家・川邊祐之亮さんに、伝統への思いと変化をお伺いしました。

友禅染作家 川邊祐之亮さん
友禅染作家 川邊祐之亮さん
かわべ ゆうのすけ●友禅染作家・グラフィックデザイナー。広告企画会社勤務を経て、実家の友禅工房で友禅着物の制作を手掛ける。2001年より友禅模様をコンピューターグラフィックで制作する会社を起業。アテネオリンピックではシンクロ日本代表の水着デザインも手掛ける

日本人の美を追求し製薬会社ならではの革新技術を取り入れた新エイジングスキンケア「エピステーム」。今回は西陣の友禅工房を訪ねました。お話を伺ったのは昔ながらの手描き友禅にこだわる『京手描友禅工房かわぜん』で革新のスタイルを提案する友禅染作家、川邊祐之亮さんです。

伝統工芸の魅力を、知るからこそ挑んだ、友禅の新たな展開。

モダンデザインに生まれ変わった椅子やクッション、タペストリーは川邊さんの作品。奥の花柄のものは、手描友禅のもの

「最初に初歩的なことをお伺いしてもいいですか? 友禅とは柄のことですか? 染め方のことですか?」
「諸説ありますが、僕はまず最初に柄のことをそう呼んだのだと思いますね。江戸中期に扇子のカリスマ絵師だった宮崎友禅が、着物に描いた大胆な図柄が大ヒットしたのが始まりかと」
「いわば江戸時代の現代アートだったわけですね」
「なるほど、そういう見方もできますね(笑)。僕もその革新の精神を受け継ぎたいと思っていますよ」

そんな思いを込めて、川邊さんは『ジャパンスタイルシステム』という自らのブランドもお持ちでした。

「父は伝統的な手描友禅を描いていますが、僕はコンピューター・グラフィック(CG)で柄をデザインします。それは新しい会社の仕事として分けているんです。でもCGを使っても“手描きの風合”を伝えることにはこだわりますね。手描友禅の独特の線の揺れをどう表現するか? マウスを動かしながらずっとこだわっていますよ」

川邊さんは京の名工のお父様に師事して伝統的な友禅染めの技法を身につけられたのですが、それだけでは飽き足らず、友禅文様をHHで表現。着物以外の世界で表現する道を選びました。着物を着る習慣が減る中で、新しい生活様式の中に友禅を取り入れたい。そんな思いからの決断でした。

手法は変化しても、女性を美しく描く世界観は同じ。

こちらは伝統的な技法で仕上げられた手描友禅の着物。花を白で描いて、控えめな美しさを醸し出した川邊さんのお父様の作品

「友禅は300年以上受け継がれる伝統美ですが、伝統を守る世界なのでしょうか? 新しい変化はありますか?」

「日本の伝統文化である友禅の精神は受け継ぎながら、その表現方法は常に新しいものである。それが僕の考える友禅です。その歩みを止めてしまったら友禅の発展もなくなるんじゃないか、とさえ思っています」

それを証明するように、川邊さんは水着や衣類、生活雑貨の椅子やクッション(写真・右ページ)のデザインを友禅で表現し続けています。しかし、やはり着物へのこだわりはひとしお。
「日本女性を美しく引き立てるための色づかいや配色が考え抜かれていますからね。日本の美が着物の中にすべて詰まっています。僕もいずれは父のように、筆を使って手描きの伝統技法で友禅着物を描きたいですね。」

「ほんと、お父様の描かれた友禅着物(写真・左ページ)からは、温かみのある日本の美が伝わってきますね」

取材を終えて

女性を美しく魅せる。その気持ちは手法が変わろうとも同じこと。友禅がもつ普遍的な美の法則を守りながら、時代とともに表現方法やスタイルは変わっていく、その変遷していることにも大切な意味がある、とおっしゃっていた川邊さんの強い信念がとても印象的でした。「エピステーム」が目指す姿もそうありたいと思っています。そのためには川邊さんのように、作り手が常に美への探究心を怠らないことが大切だということを実感しました。
岡野亜矢子

岡野亜矢子(右)
岡野亜矢子(左)
ロート製薬
マーケティング本部勤務

2010年よりプレステージスキンケア事業部「エピステーム」担当。「京都のモノづくりの伝統と革新の中にエピステームが目指すモノ作りの心得を今回は学びに訪れました」

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