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知っトク!?健康スキル

痩せない理由は○○のせい!?身体にある時計の秘密とは?(1/4)

掲載号 vol.15

よく耳にする"規則正しい生活を"という言葉。ごく当たり前のこととして身近な言葉ですが実は、それにはきちんとした根拠があるのです。朝に目覚め、空腹を感じて食事をし、夜になるとまた眠る。私たちの身体に起こるさまざまな現象は、"体内時計®"が指令を出し、リズムを刻んでいるのです。体内時計®を働かせる仕組みは?規則正しい生活が美と健康をもたらすわけは?私たちが身体に備えている時計の秘密に迫ります。

この先生に聞きました!

大塚邦明

大塚邦明

おおつか くにあき

東京女子医科大学東医療センター 時間医学老年総合内科 教授

九州大学医学部卒業後、九州大学温泉治療学研究所助手などを経て、1998年より東京女子医科大学東医療センター内科教授。2008年より同センター病院長。2013年より現職。医学博士。時間医学・老年医学が専門。『体内時計の謎に迫る』(技術評論社)ほか著書多数。

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24時間のリズムを刻む体内時計®のメカニズム。

昼間、活動的になったり、夜は自然に眠くなったり。だいたいいつも同じ時間にお腹が減ったり……。こうした生活のリズムには、私たちの身体にある“体内時計®”が深く関係しています。
「体内時計®というと、感覚的なものだと思われるかもしれませんが、近年、病気との関わりがあることもわかってきました。“時間医学”として、病気の治療や予防のための研究が進んでいるんですよ」

そう教えてくれたのは、東京女子医科大学東医療センター・時間医学老年総合内科の大塚邦明先生。

「体内時計®は脳にある親時計のほか、身体のあらゆる部分に子時計があります。この親時計と子時計が連動しながら生み出しているのが、地球の自転と同じ約24時間のリズム。なぜこのリズムを刻んでいるかというと、私たちが地球で生きていくために、その時間を知り、利用する必要があるからなんです。体内時計®の乱れは、小さな不調から高血圧、糖尿病、コレステロール値の異常などの原因となることもわかってきました。さらに、骨粗しょう症やガンとも関わりがあるんです」

“夜中に食べると太る”理由も、この体内時計®が関わっているそう。
「現代の日本人の摂取カロリーは、昭和の時代から減少しているにもかかわらず、肥満が増え問題になっています。“食べるもの”だけでなく“食べる時間”にも関連があると考えられるようになり、研究の結果、時計遺伝子のひとつであるB-mal1が肥満の原因に大きく関わっていることがわかりました。B-mal1は夜間、翌日の活動に備えて、エネルギーとなる脂肪を溜め込むよう指令を出すのです。18時を過ぎるとより脂肪を溜め込みやすくなり、深夜2時が最大になります。夜食べると太る理由は、科学的に証明されているんですよ」

勤務時間や生活スタイルの変化によって、食事や睡眠が不規則になり、現代人の体内時計®は乱れがちに。疲れが取れにくいなど不調があるなら、体内時計®をリセットする必要がありそうです。

「アンチエイジングのためにも、体内時計®を意識して。皮膚を修復する細胞や髪を作る細胞にも時計遺伝子がありますから、美容のためにも“時計”の働きは重要なんです」と大塚先生。

“規則正しい生活”とは、何だか難しそうな印象ですが、体内時計®の力を活かせば、病気を予防し健康に過ごせるのだから、ちょっとだけ毎日を見直してみては? 誰もが備えるこの体内時計®を活用して、さらなる美と健康を目指しましょう。

「体内時計」は、ロート製薬株式会社の登録商標(第5093717号)です。