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知っトク!?健康スキル

あなたの健康法が免疫力を下げていた?!驚きの免疫の世界(1/5)

掲載号 vol.23

その常識が健康を妨げる!?病気を防ぐ“守る力”の高め方

いつまでもいきいきと元気で過ごしたい! そんな思いから、"健康のために"さまざまな方法をとり入れているのではないでしょうか。でも、それ自体が、健康の妨げになっているとしたら……?
人に備わっている身体を守る力・免疫。病気にならないための大切なその力を、誤った考え方で低下させているかもしれません。真の健康を目指すため、身体を守る力について考えましょう!

この先生に聞きました!

奥村康 先生

奥村康 先生

おくむら こう

順天堂大学医学部 免疫学講座 特任教授

千葉大学大学院医学研究科修了。医学博士。スタンフォード大学リサーチフェロー、東京大学医学部講師を経て、1984年より順天堂大学医学部教授。2000年より同大学医学部長を務め、12年より現職。著書に『「まじめ」は寿命を短くする「不良」長寿のすすめ』(宝島社)、『免疫力アップがすべてのポイント! "健康常識"はウソだらけ』(WAC BUNKO)など、著書多数

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その常識が、健康を妨げる!?”守る力”の高め方

風邪をひきやすい人はがんにもなりやすい!?

寒さが増し、空気が乾燥する冬は、風邪がはやる季節。街の中でもマスクをつける人を多く見かけるようになります。咳やくしゃみ、鼻水が止まらなかったり、少しだるい感じがあったり。重篤な場合を除いて、たいていが数日で治ることから「風邪くらい大したことない」と思ってしまうもの。確かに、風邪自体は大きな病気ではありません。ただ、「単なる風邪だから」と軽く考えてしまうことに問題があるようです。

「風邪の原因がウイルスであることは皆さんご存知だと思いますが、感染したからといって、すぐに発症するわけではないのです。ヒトが身体を守るために備えた“免疫の力”が高ければ、体内に侵入してきたウイルスを撃退し、発症を抑えることができます。高熱が出るなど症状が重くなるのは、免疫力がウイルスに勝てなかったということ。症状が軽ければさほど心配することはありませんが、高熱で寝込むような風邪に、年に3度以上かかっている人は、それだけ免疫力が低いということなので注意が必要です」と、免疫学の第一人者である順天堂大学医学部の奥村 康先生。免疫力は20代をピークに年々衰えていき、40代になるとピークの約半分まで低下。若い人は元気、お年寄りが病気になりがちなのはこのためなのです。

「30代くらいまでの若い人は、本来免疫力が高いはずなんです。しかし、しょっちゅう風邪をひく人は低い状態が続いているということ。風邪だけでなく、病気にかかりやすい状態にあるのです。ウイルスが蔓延する冬に、まったく風邪をひかない人に比べると、やはりがんにかかりやすいと考えられます」

風邪は“大したことはない病気”かもしれません。しかし、その程度やかかる回数などで、身体を守る免疫力をはかれる大切なバロメーターであることは確かです。

「免疫は、身体の特定の臓器ではありませんから、目や心臓のように悪くなったことがわかるものではありません。ですから、普段はその大切さがわかりにくいと思いますが、生命維持になくてはならないものなのです。実験でマウスに放射能を浴びせると、短期間で死亡してしまいます。放射能そのものは皮膚にやけどを負う程度。怖いのは、免疫を失うこと。それによって感染症にかかり、死亡してしまうのです」

健康に生きるために、なくてはならない免疫力。しかし、近年“健康のために”とり入れている習慣や考え方によって、その大切な免疫力を低下させてしまっている人が増えているのだそうです。健康を目指すあまりに不健康になってしまった、なんてあまりにも残念なこと。真の健康のために何をすればいいのか? 次ページでは、まず、その免疫のメカニズムをお伝えします。