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知っトク!?健康スキル

ダイエットの前に知っておきたい!脂肪はキレイの味方です!(1/5)

掲載号 vol.21

薄着になる夏は、やっぱり「痩せたい」と思うのが女ごころ。身体についた脂肪を落とそうと、無理なダイエットに走りがちです。でもちょっと待って。脂肪は決してムダなものではありません。エネルギー貯蔵庫としての働きに加え、すこやかな身体のために欠かせない、とても重要な役割を果たしていることも最近になってわかってきたのです。 この夏は、「ただ痩せればいい」という考えを改めてみませんか。

この先生に聞きました!

松澤佑次先生

松澤佑次先生

まつざわ ゆうじ

大阪大学名誉教授 住友病院院長

1966年、大阪大学医学部卒業。同医学部第二内科教授、同附属病院院長を経て名誉教授に。2003年より現職。日本肥満学会理事長、日本動脈硬化学会理事長、日本臨床分子医学会理事長を歴任。著書に『脂肪細胞の驚くべき真実』(中央法規出版)、『よい肥満 わるい肥満―「脂肪細胞」がすべてのカギを握っていた』(サンマーク出版)などがある

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落としちゃダメ!?身体に不可欠な脂肪。

脂肪なくして、今の人類はなかった!

夏になると「とにかく痩せたい」と願う気持ちが高まって、無理なダイエットを試みたり、それでも身体についた脂肪は思うように落ちなくて、ため息をついたり……。そんな経験はありませんか。 でも、その脂肪は本当にそこまでして落とすべきものなのでしょうか。そもそも脂肪って、何のために存在しているのでしょうか。 「とりわけ女性から嫌われがちな脂肪。しかし、人類が現代まで命をつないで来られたのは脂肪のおかげです。飢えに備えて脂肪を溜めておくメカニズムが身体に備わっていたからこそ、過酷な狩猟時代や氷河期を乗り越え、今、私たちはこうしてここにいられるのです」 そう話すのは、住友病院院長・松澤佑次先生。日本におけるメタボリックシンドロームの概念を確立した脂肪研究の第一人者です。 さらに、松澤先生によると「女性の身体に脂肪がつきやすいのは必然」なのだそう。

女性が痩せにくいのは、自然の摂理!?

母体となり得る女性の身体は妊娠、出産、育児を前提にエネルギーを蓄えようとする仕組みがあるため、もともと脂肪がつきやすいのです。つまり、「なかなか思うように痩せない」のは、赤ちゃんを守り育むための、いわば自然の摂理。それにもかかわらず無理にダイエットをすることは、生き物が本来持っている“命をつなぐ”という身体の働きに逆らうことになるのです。

イメージに惑わされず、自分自身と向き合って。

さらに、「脂肪を悪モノのようにとらえ、痩せる必要のない人まで無理にダイエットしているケースも多く見受けられます。しかし脂肪はもっとポジティブにとらえていいものです」と、松澤先生。標準体重を下回ってまで、やみくもに痩せようとすることで、大切な脂肪まで落としてしまっているのかもしれないのです。 松澤先生は続けます。 「脂肪はエネルギーを蓄える役割を果たしてきたことに加え、最近、私たちの健康を左右するさまざまな物質を分泌していることもわかってきました」 痩せたいと思うよりも、まず自分の体型と向き合い、脂肪について考え直してみる必要がありそうです。