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知っトク!?健康スキル

糖尿病は国民病?!誰もがすぐに出来る10の予防法(2/5)

掲載号 vol.20

私だけは大丈夫。それは誤解です!

誤解1 健康診断での血糖値は正常。 だからまだ大丈夫!
先生のお答え健診では見つけにくい
糖尿病境界型の可能性もあります。

糖尿病ではないけれど正常でもない状態。

1日の血糖値の変化と日本糖尿病学会の判定基準糖尿病とは、慢性的に血糖値の高い状態が続く病気。ですから血液中に含まれるブドウ糖の量、血糖値を調べることで糖尿病であるかどうかがわかります。定期的に健康診断を受け、血糖値が正常範囲内との結果に安心している人も多いかもしれませんが、健診ではわかりにくい糖尿病が実はあるのです。それが、“ 糖尿病境界型”。糖尿病とも、正常とも言えないグレーゾーンにあるタイプのことで、糖尿病予備軍と呼ばれているのは、このタイプを指しています。 なぜ境界型は発見されにくいのでしょうか? それは、健診では、“ 空腹時血糖値” を測定しているからです。血糖値は、1日の中で常に変動していて、特に食事がそれに大きく影響します。通常、食事を摂る前の空腹時血糖値は低く、食事を摂った後の“ 食後血糖値” は高くなります。 糖尿病の人は、そのどちらも高いのですが、糖尿病になり始めの人は、空腹時血糖値は正常でも、食後血糖値が正常でない場合があります。健診では、その食後血糖値を調べることができないので、境界型であることが見逃されるケースが多いのです。 「境界型かどうかを正しく調べるには別途、特別な検査が必要になります。 ただ、健診で調べる項目HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を、空腹時血糖値と併せて見ることで、その可能性を考えることはできます」 境界型は、糖尿病とは診断されない状態ですが、安心しないで、と先生。「血糖値が高い状態・高血糖は、血管が炎症を起こす原因です。空腹時の血糖値が正常でも、食後の高血糖を繰り返していると、高い確率で糖尿病に進行してしまいます。そればかりか、動脈硬化のリスクも高まります。動脈硬化は糖尿病の合併症のひとつですが、境界型であっても、そのリスクの高さは糖尿病とほぼ変わらないのです。毎年の健診でHbA1c が徐々に上がっている場合は、注意が必要です」 境界型だからと安心してしまうと、取り返しがつかないことにも。まだ健康な状態に戻れる状態であると考えて、改善に取り組むべきなのです!
誤解2 若いうちは糖尿病の
心配はないと思う。
先生のお答え年齢が高くなるほど増えますが
若い世代にも増えています。

献血する大学生から糖尿病の増加が見える。

糖尿病は40 歳以上の病気というイメージを持つ人が多いようです。しかし、河盛先生は、近年若い世代にも広まりつつあることを感じるのだそうです。 「20〜30代でも糖尿病を発症している人が増えています。特に献血に協力してくれる大学生からそれを感じます。献血の前に行う血液検査の結果から、糖尿病を強く疑われるケースが多く見つかっているのです」 大学生は、社会人のように健診を受ける機会がないため、糖尿病であることに気づきにくいのだそうです。 「老化によってすい臓の細胞が衰え、インスリンの分泌が低下しますから年齢が高くなれば糖尿病を発症しやすくなるのは確かですが、食べ物が豊富で、車やエスカレーターなど便利なものが多くなって運動の機会が減少している現代社会は、糖尿病になる条件がそろっているんです。若くても注意が必要です」

まずは知ろう!糖尿病の「基礎知識」

  • 糖尿病とは?
  • 糖尿病は2種類ある?
  • HbA1cとは?
  • 肥満との関係は?

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