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なるほど!食の知識

和食はなんでいいの??健康を作る大人のための食育(1/5)

掲載号 vol.17

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大好きなもの、手軽に食べられるもの……。ついつい好みや手間で食事を選んでしまいがちですが、身体を作っているのは、毎日の食事です。あなたの身体が今、必要としているものは何?食を考え、選択することができれば、自分の力で、美と健康を作れます!

この先生に聞きました!

森下竜一先生

森下竜一先生

もりした りゅういち

大阪大学大学院 医学系研究科 臨床遺伝子治療学 教授

大阪大学医学部を卒業後、1991年に大阪大学医学部老年病講座大学院を卒業。03年より現職。また、13年より、内閣府規制改革会議委員、内閣官房 健康医療戦略室戦略参与(本部長安倍晋三内閣総理大臣)、大阪府・市統合本部 医療戦略会議参与を務める。日本抗加齢医学会、日本高血圧学会など、各学会の理事も務める

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お腹を満たしても、足りないものがある!?

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お腹を満たしても、足りないものがある!?

「きちんと食べている」という人でも、実は不足しているものがある!? 健康を作るために、まず不足は何かを考えましょう。

十分に食べても身体は飢えている!?

昨日の食事を思い出してみてください。何を食べましたか? それは、身体のことを考えたものでしたか?おいしいものや、手軽に食べられるものがさまざまある今、「十分に食べている」と満足してしまいがちですが、お腹を満たすことと、身体が必要としているものを摂ることは、別。今のあなたの食生活は、健康を作るものではないのかもしれません。

大阪大学大学院の森下竜一先生は、大人こそ食を学ぶべきだと話します。

「食育とは、食を考え選ぶ力をつけるための教育。子どもに必要なことのように思われていますが、大人にこそ自分への食の教育が必要です。食を選ぶ力がつけば、健康な身体を作ることができる上、その姿を見て、子どもも生活習慣病になりにくい食事を理解します」

食事の基本は、五大栄養素をバランスよく摂ること。中でも、炭水化物・タンパク質・脂質は、多過ぎても少な過ぎてもよくありません。栄養過多が原因で、心臓病や脳卒中、糖尿病などの生活習慣病が増えているのはよく知られていますが、栄養過多を心配するあまりに食事が偏り、栄養不足になるケースも増えています。健康や体型を気にして肉を避け続けると、大事なタンパク質が不足してしまうこともあります。

不足を知って、摂るものを考える。

大人の食育の第一歩は、まず自分の身体の状態を知ること。

「話題の健康法は数多くありますが、それは誰にでも合うわけではありません。〝身体によい食事″とは、人によって違うもの。年齢や性別、どんな健康を望んでいるかによって考えなくてはならないものなんです。女性は月経の有無も関係します。月経がある女性は、失われやすい鉄分を摂ること。でも女性ホルモン・エストロゲンが悪玉コレステロール値を下げてくれるので、コレステロールの多い食事をさほど気にすることはありません。閉経後は、鉄分よりも、骨粗しょう症の予防のためにカルシウムを摂るほうがいい。エストロゲンは不足しますから、コレステロールを抑える必要があります」

食べたものが身体を作ります。言い換えれば、食べることで、自分の目指す身体を作れるということ。体脂肪を減らすのか、高血圧を改善したいのかなど“自分がどうなりたいか”を、考えることが大切です。

話題の健康法を何でもとり入れてしまうと、逆に健康を失うことにもなりかねません。自分の身体の状態を知り、それに合わせて食を考えることができれば、自分の求める健康な身体を叶えられるのです。

食事の基本! 五大栄養素をバランスよく。

炭水化物、脂質、タンパク質、ミネラル、ビタミンが五大栄養素。炭水化物、脂質、タンパク質が身体を作り、ビタミン、ミネラルが身体の働きを調節しています。つまりこれらは、生きるために必要な栄養素。食事は、五大栄養素を摂るためだとも言えます。